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2013年 11月 29日 ( 1 )

煮干しらーめん ㊄ 食堂  にぼし対決 後篇

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こくまくくぅ「煮干し対決、後半戦です。」
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人形一同「われらは、来た!」
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住所 福島県郡山市喜久田町堀之内字向原7-108
電話 024-959-1666
営業時間 11:00~14:30/土日祝11:00~16:00
定休日 木曜日
P あり
禁煙
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こくまくくぅ「最近の福島のすごいところは、天高盛(喜多方)、喜一(喜多方)、らーめん好房(須賀川)、など、気を衒った新感覚ではなく、オーソドクスなラーメンを、シンプルに仕上げる中で、新しい高品質化をはかっているところだ。」
人形くくぅ「この凄味はすごい。茨城には、新奇な新しいラーメンの開発に目を見張るものはあるけれど、オーソドクスなラーメンの地道な蓄積から醸成されるような感覚が少ない。
こくまくくぅ「軽いんだよね。オーソドクスなラーメンづくりへの情熱が、いつの間にか、それを突き抜けて、結果的に未踏の新しさへと脱皮してしまっている、そんな印象なんだけど、この店は、しかし、新感覚を意図的には、絶対に気取っていないのに、オーソドクスな雰囲気と新感覚を盛り込んで融合させてしまうことに成功している感じだ。ありふれた新感覚ではない。」
人形くくぅ「頭で考えたような、新しめアイテムを借りてくるような、わざとらしい新しいムーブメント(話題性)ではなくて、地道な創作現場から、内面的な必然性に従って導き出されたのがわかるような、地に足の着いた新しさの成果、なのだ。
こくまくくぅ「この店に可能性を感じるのは、異業種というのか、異分野というのか、前身がカレー店なわけだけど、そこからの参入が、最大限に活かされて、功を奏しているところだ。そういうケースは多いけど、意外とつまらない折衷に終わることの方がむしろ多い中で、だ。」
人形くくぅ「スキルの蓄積が、応用力に富んで、素直に自然に創造展開されている。肩に力の入り過ぎた、やり過ぎ感、無理がない。
こくまくくぅ「もとのカレー店は、まったく知らないんだけどね。今日は、店主さんと女性店員さんだった。奥さま、なのかな。女性店員さんがいて、やっと、ふわふわカレー、とか、焼きトマトカレー、のイメージがしっくりきた、かな(笑)。」
人形くくぅ「納得がいく感じだ。未食だけど、ふわふわカレー(チーズオムレツがカレーに入っているらしい)ときいて、なんとなくイメージ的に若夫婦の方を連想していたのでね。
こくまくくぅ「ま、他の分野からの参入だと、そのスキルを安易に活かし過ぎて、ウケ狙いというか、奇態なトリッキーになり過ぎて、裏目に出てしまうことも多い。情報の上だとおもしろがられるけど、なんとなく疲れるんだよねえ。自然にやって、少しにじみ出るくらいがいい。」
人形くくぅ「異種ノウハウを取り入れるのも、まあ、結局、センス次第だけどね。なにより、根本的にラーメン・センス、がないとねえ。
こくまくくぅ「プロの才覚だけを活かせばいい。ごちゃ混ぜもやり過ぎると素人くさくなる。ラーメンははじめて、という、そのビギナー感覚の部分に、料理人の勘がうまく、瑞々しくはたらくといい。ここは、そういう、瑞々しさ、がある。」
人形くくぅ「すれっからしみたいになるとねえ。いろいろ知ってます、なんでもやれます、みたいな。
こくまくくぅ「まあ、逆に、ラーメン職人も、思い入れや思い込みのマンネリに閉じこもっていることが多いから、外からの斬新な新風は必要だ。」
人形くくぅ「ラーメン自体の体質的な、何でも入れてみるセオリーも、いやだよね。一部、だけど。それ自体、マンネリだ。およそ、何でも、ぶち込んで、ウマけりゃいいだろみたいな。端的に、味がきれいでなくて、うんざりする。
こくまくくぅ「本格派は、引き算だよね。素人感覚なんだよ、足し算は。」
人形くくぅ「せっかく、異種参入なので、活は入れてもらいたい。そういう意味で、ジャンク化は必然だ。
こくまくくぅ「ジャンク化は、キッチュな劣化現象をも伴いながらの捨身において、固定化した権威や既成概念、などの思い込み、を掘り崩して、世界の無限の可能性を押し広げていく作業だ。」
人形くくぅ「世界の可能性は、どこかの時点で、止まったりはしない。どこかの時点で止めようとすることを、権威(既得権益)、という。歴史って、ある意味、崩壊感覚の中で勝ち取られる進化、のことだからね。
こくまくくぅ「江戸から明治に移行する時、一部の武士階級の人たちは、もはや、この世の終わり、だ、と嘆いたわけだからね。でも、まだ続いている。維新という言葉も好きなようだし。だいたい、この国くらい、いろんなものを雪崩のように崩壊させている国もないだろう。」
人形くくぅ「無意味へと換骨奪胎されたハロウィンも、定着してきているしね。すごい。

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煮干しらーめん 中太麺 650円

こくまくくぅ「今日は、ひときわ、煮干し味が、にがく感じる。なるほど、あらためてこれほどにがいと、前回、TETSUの煮干し中華そばに似ていると書いたけど、それは、間違いだな。むしろ、喜元門の、にがにぼし、とか、イチカワの、純煮干し、などの、シンプルで濃い煮干し風味、という感じだ。」
人形くくぅ「あるいは、角館の、伊藤、とかね。
こくまくくぅ「あらためて、じっくり構えて味わうと、芳醇なにがみばしった味わいで、かなり、ハードな、ビター・煮干しだ。今日は、とりわけ、そうなのかなあ。」
人形くくぅ「非常にビターな、独特な煮干しで、どこにも似てない、ともいえる。もう、煙草とか、ビールとか、ブラック・コーヒーとか、そんな感じの類縁性だ。もちろん、それが、うまい。
こくまくくぅ「福島県には、煮干しラーメンは、多いけど、似たようなものは知らない。さゆり食堂インスパイアらしいけど、全然違うし、この間、新生さゆり食堂で食べたけど、それとも、まるで違う。」
人形くくぅ「しいて言えば、喜多方の伊藤食堂、と、独特な濃い感じでは似ている。あそこは、煮干し臭さが魅力だけど、豚骨風味も強いので、また、違うこってり感というか、まろやかさだ。ここのは、ずっと、あっさり、ギリっとしている。
こくまくくぅ「煮干しといえども、されど煮干しだ。こうも違うか。苦さが先鋭化している。煮干し粉がついてくるが、これが、また、ビターなのだ(笑)。念入りに輪をかける。これだけの個性的なモノを打ち出しているのは、すごい。完全に店主さんの好み、なのだろう。」
人形くくぅ「煮干しラヴ、が伝わるよね。
こくまくくぅ「らーめん好房は、昆布風味もあり、もっと、透明でまろやかだ。ほんのりあまく、あっさりした煮干し風味が心をくすぐる。なので、真逆の好対照だ。連食しても飽きない。こちらは、まあ、あまくない。ハードボイルドだ。ハンフリー・ボガートや内藤陳を思い出すといいだろう(冗談です)。」
人形くくぅ「たまらなく、にがい、ので、ダメ(NG)、な人はあるだろう。しかし、反面、このにがにぼしが、たまらなくうまい、になって、クセになり、ハマってしまう人も、多いはずだ。
こくまくくぅ「類をみないような、思いきって苦みをきかせている、うえに、あまさがない、のだ。そこに、独特の惹き、がある。」
人形くくぅ「はつきりいって、いっそ、もっと苦くてもいいかもしれないし、それで、有名になるかもしれない。おやじさん、やっちまったなあ、みたいな。
こくまくくぅ「スープに甘みがないし、浮き油もほとんどないんだよね。油のあまさもない。まったく、からくちだ。チャーシューも、ある意味、こざっぱりと淡白だ。そうとう、個性的なプレゼンテーションだ。」
人形くくぅ「角館のいとうも、男の隠れ家的な雰囲気が満載だけど、ここも、ちょっと、そんな魅力あるなあ。中年男のつくるにがみばしったラーメン。
こくまくくぅ「男のロマン、みたいな。やっぱり、ハードボイルドだ。確かに、ふわふわカレーと、若干、不釣り合いのような。ふわふわ半熟卵だからねえ。」
人形くくぅ「切り立った煮干しだ。マニアックなファンはつくはずだ。しかも、細麺がまた、マニアックだ。
こくまくくぅ「今日は細麺で食べたい気もしたんだけど、下のカレーラーメンを細麺にしたので、やはり、中太麺も食べたいなあ、ということで、中太麺にした。弾力の強い麺で、そこに絡んでくるにがにぼしスープがたまらなくうまい。」
人形くくぅ「自家製麺ならではの個性的な麺で、まあ、どちらの麺でもうまいね。

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煮干しスープカレーラーメン 細麺 中辛 750円

こくまくくぅ「これ、カレースープにがにぼしスープ、ですからねえ。ちょっとあまりないでしょ。食べたくなるよねー。」
人形くくぅ「まあ、にがいんですよ。カレー粉の苦さも加わるんでしょうねえ。驚くほどビターだ。しかも、けっこう辛い。カレーというと、子供が好きそうですけど、子供、不向き、です。泣きますよ。
こくまくくぅ「辛口ビター・カレーだ。これも、にがいだけでなく、あまくない。甘さがほとんどない。カレーって、あまみのあるうまみが多い、感じの方多い、と思いますけど、これは、まあ、あまくない。おもしろいなあ。やはり、ふわふわカレーとのイメージ上の整合性がないような。」
人形くくぅ「こういうのが好きだ、っていう主張が伝わる。一貫している。鶏ロール・チャーシューも、胸肉で、脂気なく、淡白だ。ゆで卵はハードボイルド。オニオンスライスがたっぷり。ね、あまくない、でしょ。
こくまくくぅ「せめて、オニオンスライスを、あの、インド料理の甘くて辛いマンゴーチャツネで和えて、アクセント薬味の福神漬けよろしく、少し甘くすると・・・、とも思ったりしますが。玉ねぎも苦いわけですからね、徹底している。」
人形くくぅ「見た目は、日清カップヌードル・カレー味に、酷似しているので、それでもって超楽しいんだけど、味的には、カレー風味以外は、あまり似ていない。カップヌードル・カレーのビター版、といったところだ。しかし、この、カップヌードルのような、ひも状の細麺が、おもしろい食感で、うまい。圧巻だ。遠くから食べにくる価値ありますよ。
こくまくくぅ「まあ、こうして、すでに、煮干しとカレーが融合してしまっているわけだけど、ここの煮干しらーめんとカラーライス、という組み合わせも、きっとイケるだろうなあ。カレーライスはまだ、いただいたことないけど。」
人形くくぅ「カレーライスに煮干しスープ、合うんじゃあないかね。これも話題性ありそうなセットだなあ。潜在的な惹きの強さがいろいろありそうだ。
こくまくくぅ「この細麺にこのカレースープの組み合わせ、完全オリジナルだ。たぶん、どこにもない味わいのはず。ちょっと知らないビター世界だ。」

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こくまくくぅ人形「この後、開成山公園で凧揚げをした。高く飛んだ。五百淵公園にも行った。その様子は、次回。」
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by dasenkadasenka | 2013-11-29 18:16 | 郡山市