やまりすがたべるもの

dasenkakc.exblog.jp
ブログトップ

2013年 11月 17日 ( 1 )

天高盛 と 天高く舞うくくぅ凧

b0219835_11594566.jpg
住所 喜多方市豊川町米室アカト5246-115
電話 非公開
営業時間 11:00~14:30(スープがなくなり次第終了)
定休日 火曜日
P 店舗前にあり
禁煙

b0219835_14415711.jpg
小皇帝くくぅ人形「おや、おもちゃ人形が、どこかへ行っちまった。どこにいるかな?」

こくまくくぅ「この店舗自体が、一歩足を踏み入れた時から、気に入っている。清浄な空気感とでもいうか、空間が気持ちいいのだ。」
人形くくぅ「シンプルでゆったりとした、気持ちのいい空間を構成している。店は空間性によるところが大きい。
こくまくくぅ「過剰な装飾もなく、さっぱりしている。とりわけ、黄色が印象的なブラインド・カーテンの、半ば閉じた、薄板の隙間から入り込んでくる外光のかがよいが、店内を、いくぶん黄色っぽい光線で満たしているさまは、一種独特の、うっとりするような雰囲気をつくり出している。」
人形くくぅ「この明るく黄色い色味には、何らかの心理的な効果があるかもね。
こくまくくぅ「店主さんと、そのお父様だろうと思しき店員さんの、なんだか、どこか味わい深いキャラクターも、いい雰囲気だ。」
人形くくぅ「お父様、まあ、おやじさんと言わせていただこうか、一度、ブラインドを勝手に少し開けたら、わららが食べ終わって出て行ったあと、おやじさんが、甲斐甲斐しく、きちんとブラインドをもとの通りに戻していた。窓辺の置物の端正な置き方など、几帳面なようだ。乱雑な感じはない。きちっとした整えた空間をつくる、という配慮の徹底している感じがうかがえる。
こくまくくぅ「このシンプルにきれいに整った黄色っぽい空間が、なにか、ちょっと夢のような効果というか、夢のようなラーメンが出てくるかのような、印象的なムードを醸し出している。」
人形くくぅ「そして、本当に、極上のラーメンが出てくる。喜多方の頂点のラーメンだろう。いや、福島の、いや、ラーメン界の最高到達点の一つだろう。
こくまくくぅ「この極上の、ノーマルのラーメンに、味濃いめのオーダーで、気軽にタレ味の追加を回しかけてくれる、ラフな手つきもいい。ざっくばらんで、ふとっぱらだ。ラーメンなんてこんなもんでしょ、みたいな、さばけた大きさ、がある。」
人形くくぅ「そして、昼間、3時間くらいしかやっていないところもいい。好きなタイプだなあ。
こくまくくぅ「このシンプルな空間は、あっという間に空っぽになる、のだ。まるで、空っぽが生産されたかのようだ。午後には、忽然と、すべての賑わいの痕跡が消え失せて、静寂が訪れる。」
人形くくぅ「いい、メリハリだ。このスタイル、好きだなあ。おいしいところ、いいものは、ちょっとだけ、だ。
こくまくくぅ「何か、幻のラーメン、みたいな郷愁がある。」
人形くくぅ「そんなわけで(?)、今日は、3度、時間をあけて、この店の前を通ってみた。まず、10時20分くらいに着いた。車の中で暖簾が出るのを待っていると、おや、もう、やってくる人が中に入って行くではないか。それで、10時30分くらいに入店する。すでに数人いるし、そのあと、バタバタと客がやってきて、すぐに満席、そして、中待ち客もできる。
こくまくくぅ「11時開店だけど、もう、はじまっている。毎回、4人席テーブルに1人で座っちゃう人も見かけるけど、おとがめなしだ。相席もない。おおらかで、本当にいい店だ。さっぱりしていて大きい。食べ終わって、外に出ると、駐車場は車であふれていて、車を出すのも容易ではないほどだ。さすが土曜日だ。」
人形くくぅ「さて、それで、しばらく、あたりをまわって、再び、11時20分くらいに、店の前に戻ってきた。お向かいのボーリングのピンと一緒に店舗の撮影をしよう、と思ったのだ。それが、下の写真だ。
こくまくくぅ「この写真を撮る前には、暖簾は出ていた。しかし、カメラを構えようとしていたら、おやじさんが出てきて、なんと、そそくさと暖簾をはずして、それを持って店内に入ってしまった。えっ、ええ?! もう閉店?! 開店時間の11時から、わずか20数分で?!」
人形くくぅ「こんな店、さすがに知らないよねえ。はやっ!
こくまくくぅ「まあ、10地30分からやっているとしても、1時間も経っていない。すごすぎる。狐につままれたみたいだ。客はまだ、押し寄せている。いま席待ちで待っているお客さんでラスト・オーダーということなのだろうか。それをさばいても、12時には終わりそうだ。」
人形くくぅ「詳しいことはわからないが、なにしろ、暖簾を下げたんだからねえ。終わったんだよねえ。
こくまくくぅ「すごいし、おもしろすぎる。本当に、夢のような、幻のような店だ。」
人形くくぅ「こんな、夢のような店、で思い出すのは、華丸(小美玉)と、小櫻(土浦)だ(下の参照写真)。華丸(かわん)は、朝から並んでいると、開店時間に店主さんが、青い顔をして出てきて、頭を下げて、すいません! スープ失敗しましたっ! って唐突に宣言する。ええっ!! という待ち客の声なきどよめき。
こくまくくぅ「小櫻は、これも名店なのに、大好きな店だったのに、少し前に、こつ然と閉店した。何の前触れもなく、唐突に、だ。貼り紙のことわりなども一切ない、から、そんなため、何度か行ってしまった。あれ? 今日も、もう終わってる、とか言って。行くたびに、人けのなさが深まっているので、どうやら閉店したのだと悟った次第だ。なんというぶっきらぼうさだ。最後まで謎めいた店だったなあ。」
人形くくぅ「小櫻閉店はショックだった。もう、ラーメンの食べ歩きしなくてもいいっか、と思ったくらいだ。独創的なだけにあの損失は大きい。せめて、誰かにレシピを伝えてほしかったなあ。ああいう店こそ、復活すべきだ。喪に服して、土浦には近づけないでいる。
こくまくくぅ「胸をしめつけられる店、というものが、ある、のだ。こんな、名店と同じく、ここも、名店だし、なんだか、やはり、ファンタスティックな名店なのだ。」
人形くくぅ「夢のようなラーメンだし、取り巻く環境全体も、なんだか夢のようだ。
こくまくくぅ「もうすぐ、雪に閉ざされて、われらにとっては、まさに、夢のような店になる。雪の中のこの店も、思い描くと、なんだか、ファンタスティックな光景だ。そろそろ、道路凍結が怖いので、行けなくなる。」
人形くくぅ「最後に、2時近くに、この店の前を通った。当然、もう、やっていなかった。終了の立て看板。それを見て、喜多方を後にした。

b0219835_10245248.jpg
b0219835_14424532.jpg
らーめん 500円

こくまくくぅ「喜多方麺は、太くて、水っぽい。なので、たぶん、思い込みとして、スープやチャーシューなどの具を、濃いめの味つけにするきらいがあるのではないだろうか。」
人形くくぅ「白っぽい味なので、濃いめの味にしないと合わない、という思い込み。白いごはんでも、それはある。白いごはんには、味がないので、おかずの味は濃いめがいい、という思い込みだ。
こくまくくぅ「でも、ごはんそのものの、あまみやうまみを、最大に引き出してくれるのは、案外、淡い胡麻塩だけで、十分だったりする。軽い塩気の白むすびとかね。ごはんそのもののうまさをうまいと思える。喜多方麺も、ひょっとして、この厚みのある水っぽい麺をうまく味わうのは、ここのような、薄味のスープなのだ、と、ここのラーメンを食べて、そう思った。」
人形くくぅ「なにしろ、そもそもこの麺の自体がうまいんだけど、このスープが、それを引き出すようにして、この麺のあまいうまみの味わいをうんと際立たせる。喜多方麺が、こんなにおいしく味わえたのは、この店がはじめてだ。
こくまくくぅ「麺そのものの、あまいうまみの魅力を最大に引き立てている。知っている限り、こんな喜多方ラーメンはじめてだ。」
人形くくぅ「それに、ここは、ラーメンのみ、という、美しいシンプルなメニュー構成に、白ごはんを用意している。おそらく、こうした白い味に通じているところからして、この白いごはんも、すごくうまいだろう。まだ、いただいていないが、きっとうまいはずだ。しかも、このスープ、麺、肉との組み合わせで、うまいだろう。
こくまくくぅ「素材の味が引き立っているのは、麺だけでなく、肉も、肉自体のシンプルな持ち味のうまさが、うまく感じられるスープなのだ。濃いスープに引きずられない。」
人形くくぅ「さらには、ナルトまでがうまい。実際、これは、いいナルトだ。こういうところのこだわりは、大事だ。構成にスキがなく、揺るぎがない。
こくまくくぅ「たとえば、業者が、10種類ナルトがありますけど、どれにします? と言った時に、ナルトなんて、見てくれのしるしだけだから、一番安いやつでいいよ、と言う店はそれなりだろう。一事が万事だ。」
人形くくぅ「ナルトは、あってもなくてもいいけど、使うなら、ラーメンの要になる、その象徴というか品格だからね。家紋みたいなものだ。ばしっとキメたい。色もきれいで、食感も、味もいいものがいい。白河あたりは、いいものを出す店が多い。ショッキングピンクとか、かたいやつとか、よくないなあ。単なる、飾りとしても、形状や色の安っぽいのはね。おまけ、でなく、つかみ、なのだ。
こくまくくぅ「ナルトの扱いで、その店のスタンスの目安になる。あと、駐車スペースの不備があっても、カネをかけず、放っておく店とかね。客人に対する思いがわかる。一事が万事だ。ラーメンもそのくらいのものになる。」
人形くくぅ「麺が醤油色の味に染まらずにいただける。だいたい、喜多方ラーメンは、スープやチャーシューの味つけの醤油味がきつい。なんでも醤油をいっぱいつけて食べる田舎風なのだろうか。
こくまくくぅ「まあ、ある意味、田舎風がウリなのかもね。観光客にとっては、なつかしいような昔風の名残みたいな。」
人形くくぅ「でも、しばらくぶりで、いろいろ食べたら、以前よりも、ますます味が濃くなっているような気も、なんとなくしたなあ。
こくまくくぅ「今時、めずらしいくらいに、塩気、うまみが、ギリギリ、ビリビリ、するような感じだ。まあ、個性と言えば個性なんだろうけど。他の土地では、コメントとかで、味がしょっぱい、という、初心者的な、初歩的な指摘をする人がやたら多くて、うんざりするくらい、なんだけどね。」
人形くくぅ「自分は味濃いめも平気なんだけど、でも、濃いなあ、とは思う。リハビリも必要なんじゃあないかと思うほどだ。もう、慣れきって麻痺しているのかもしれない。
こくまくくぅ「ウマさの、微妙なビブラートというか、波動みたいなものが出てればいいんだけどね。ただ、濃いめのだしや醤油などで押し切られるとねえ。」
人形くくぅ「微妙なバランスの波動があると、感動するんだよね。
こくまくくぅ「ここは、中太麺と肉とスープが、それぞれにうまい、上に、それらの織りなす波動をびんびん感じる。濃い味ではなく、波動が漲っているのだ。」
人形くくぅ「観光客は、まあ、たいがいは、一回こっきりだからね。わかりやすい強い印象があれば、それでいいんだろし、それで、俗っぽいインパクトがエスカレートするのかな。目立つ、一口目の強烈なつかみ、みたいな。競争で、行き過ぎる、のかもしれない。

b0219835_14443620.jpg
b0219835_1445217.jpg
special 500円

こくまくくぅ「ラーメンは、歌や曲と同じで、時間芸術だから、食べ始めから、食べ終わりまで、の流れを統御するうまさで、人を惹きつけるものだし、それで、勝負が決まる。一口目で、十分すぎる強いうまさだと、食いつきはいいが、最後には、くどくて飽きるか、口が麻痺する、ということもあり、うまい食後感、にならない。」
人形くくぅ「一口目でうますぎる、は、危険だが、意外と、多いし、また、それがウケることも多い。とっつきやすいからね。
こくまくくぅ「だいたい下手だと、全体の流れを見ない。うまい店は、累積的な陶酔感をコントロールする。」
人形くくぅ「まあ、そういう意味で、スペシャルは乱調だ。 ♪ 時には娼婦のようにぃ、みだらな女になぁりなぁ~、みたいな。時には、それもいい、みたいな。
こくまくくぅ「ちょっとバランスを崩したところで、ノーマルの妙味との落差を楽しめる。」
人形くくぅ「チャーシューを細切れにすると、その旨味が溶け出してスープの味わいが濃くなるとするなら、チャーシューは、その分、味が抜けるわけだしね。やはり、一枚切りを一口で食べた方が、肉の醍醐味は大きい。ただ、チャーシューから、トン汁みたいになった楽しみにはなる。
こくまくくぅ「一味をガンガン振ると、トン汁みたいな感じになる。トン汁うどんみたいな、ちょっと下世話な楽しみになる。」
人形くくぅ「この、清濁併せのむ、ようなところが、このラーメンの大きさだ。
こくまくくぅ「スペシャルは、リハビリ第一段階、ノーマルは、リハビリ後、みたいな。凝ったうまい味の飽和に倦み疲れた心をリハビリしてくれる。」
人形くくぅ「フラットな次元に戻してくれる。あらためて、ここから、始めよう、みたいな。
こくまくくぅ「麺の成分濃度とスープの成分濃度が、ノーマルでは、たぶん、麺がよりおいしく感じられるバランスで、うまく釣り合っている。スペシャルだと、醤油ダレの味が目立って感じられる分、そうした拮抗関係を邪魔する感じだ。麺の持ち味が、やや後退するのだ。」
人形くくぅ「究極のスープは、お湯のようになるという、逆説がある。はじめ、お湯に味やうまみを足していくのだけれど、足し算足し算で、ある飽和、やり過ぎまで行くと、こんどは、逆に、引き算に向かう。差し引くことを覚えるようになる。それは、足し算と引き算を経た効果-帰結だから、最初から薄いのとは違うのだ。過分な、余計な、夾雑物を排していく。最後には、お湯に近い、おいしい水、になる。
こくまくくぅ「要素をはずしながら構成する。スープの一番内側と、お湯の一番外側とが、一致するような離れ業の構成だ。」

b0219835_1201948.jpg


b0219835_9471870.jpg
b0219835_10485314.png



    〇 〇 〇



b0219835_1241535.jpg

b0219835_14435662.jpg





    〇 〇 〇




こくまくくぅ「喜多方からの帰りがけ、猪苗代湖で凧揚げ。くくぅ凧は、チャッチャッ、と、音を立てて飛ぶ。車のトランクを開けると、中に納まっているくくぅ凧が、腕を振るわせて、チャッ、と言う。早く飛ばせ、と言うのだ。
まあまあ飛んだかな。風があまりない。やはり、凧は、風次第のようだ。時々、真上に上がる気配も見せるから、風によっては、高く真上に上がりそうだ。
動画の最後の犬に注目。空中の凧に、散歩中の犬が、興味を示して、ずっと反応していたのだ。最後にフレームに入ってきた。」
[PR]
by dasenkadasenka | 2013-11-17 18:39 | 喜多方市