住所 茨城県小美玉市羽鳥2732-4
営業時間11:45~14:30/18:00~20:30スープ切れ次第終了
定休日 毎週 月・木・金曜日
P あり
禁煙
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こくまくくぅ「ここ華丸の店主さん(実は神)に、先日、一直(水戸)で偶然に遭遇して、近いうちに伺います、と約束(?)したのに、それから少し間があいた。まさに、その日から、一直が神になり始めていたからだ(笑)。」
人形くくぅ「
神⇒神、という連鎖になったわけだ。仕方ない(笑)。」
華丸 かわん「
ここに、おかけしていいかしら?」
こくまくくぅ「え、あーっ! も、もしかして、ひ、ひょっとして、か、かわんちゃん、かっ? ♡⇒
♡」
華丸 かわん「
はなまる、かわん、と申します。」
人形くくぅ「
えー、もしかして、やっぱり?」
こくまくくぅ「いやあ、ここでよければ、どうぞ、どうぞ。
♡⇒
♥」
華丸 かわん「
しつれいしますわ。やさしい方・・・」
こくまくくぅ「どうぞ、どうぞ。へへ。こんなことってあるのかなあ、は♥は♥は♥。」
人形くくぅ「
でも、なんか、よく見ると似てるような、似てないような。なんか、変な気もするが・・・」
こくまくくぅ「何言ってんだ。間違いないさ。ちょっとけばい気もするがが、本物だよ。もしかしてだけど、もしかしてだけど、これって、われに気があるんじぁあないのー、てか。」
人形くくぅ「
でも、やっぱり、なんか、へんだなあ・・・、ひょっとして、女装家?」
華丸 かわん「
民主主義においては、個々人の多様性を尊重します!」
こくまくくぅ「そ。その通り! なんか、夢のようだ。夢をみてるのか?」
人形くくぅ「
声も変だ。ミッキーマウスみたいに裏返っている。」
華丸 かわん「
多様性を尊重しますが、逆に言えば、そうした個性は、偶然の産物、であり、そうした固有性について、無関心、ということです。」
こくまくくぅ「そうだなあ~」
人形くくぅ「
言葉がかたいなあ。」
華丸 かわん「
伝統や人種なども、偶発的な要素であり、普遍的な、民主主義的市民社会においては、わきにのけられます。」
こくまくくぅ「そうです。」
華丸 かわん「
そのため、人は、基本的に何にでもなりうるし、なれます。」
こくまくくぅ「そう、なれるっ!」
華丸 かわん「
また、なれない場合でも、仮想的な、仮装の人物にもなれます。」
人形くくぅ「
やっぱりそうか・・・」
華丸 かわん「
あるいは、代理人を立てることもできます。」
こくまくくぅ「つまり、代表制ですね、お嬢様。」
華丸 かわん「
そうよ。政治家でも、芸能人でも、スポーツ選手でも、いわば、自らの代表者、となります。」
人形くくぅ「
自分の代わりに、その能力がある人が何かをやってくれる。分業制だ。」
華丸 かわん「
いいわね。あるいは、想像上の公的な理想人物像に、自分を投影すこともできる。」
こくまくくぅ「あこがれの尊敬する人物像とかだ。理想的モデル、とか。」
華丸 かわん「
それというのも、民主主義的な主体は空っぽで、何もしたくなければ、何もしなくていいのよ。たとえば、テレビでは、笑い声の音声が挿入されたりするでしょ?」
人形くくぅ「
笑うべき場面で、匿名の笑い声が代わりに笑ってくれる! 笑いたくなければ、わざわざ笑う必要ない。無表情で見ているだけでいい。字幕で、考えるべきリアクションを表示してもくれる。何も考えないでtただ見てればいい。」
こくまくくぅ「泣き女、というのもあるぞ。代わりに泣いてくれる。マ二車というのある。代わりに祈ってくれるんだ。」
華丸 かわん「
演劇やドラマの感情移入も、そういうことね。主体は、身の詰まった内実で充填されていないから、そういうことができるのよ。」
人形くくぅ「
何にでもなれるわけだ。」
華丸 かわん「
そればかりではないわ。愛や憎しみも、そもそも自己の投影です。」
こくまくくぅ「愛!
♥」
華丸 かわん「
人は、自分に巣食う悪を、こそ、他人に押し付けて、自分を空っぽにします。他人の悪いところをすぐに見つける人は、結局、自分自身の告白をしているようなものです。」
人形くくぅ「
他人のふり見てわがふり直せ、だ。うそつきは人の嘘を見破る。蛇の道は蛇、だ。」
こくまくくぅ「かわんさんのように純真な人は、他人の邪気に気付かない。キリストは、悪を見る人の目の中に悪があると言った。」
華丸 かわん「
愛もまた、本来自分が実現させるべき何事かを、すでに達成している理想的人物に託して、自力で実現させる労を軽減する。」
人形くくぅ「
自分の代わりに、誰かが、何かをやってくれる・・・。」
華丸 かわん「
結局、自分の中の、錯綜し混乱した複雑な混合物を外化して、軽くくなろうとするのです。固有の内実に無関心になろうとする。」
こくまくくぅ「なるほど、むずかしいなあ。」
華丸 かわん「
こうして、社会は相互反射の場となり、複雑な相互作用が生じます。だから、他者の眼差しが気になるのです。自分の上に注がれた視線で、いったい何が上演されているのか、わからない、からです。」
こくまくくぅ「鏡像的な自我イメージの乱反射になるわけだ。」
人形くくぅ「
知らないうちに、自分がどういう役割を演じているのか・・・。」
華丸 かわん「
固有の自然の実体的な支えを失っているために、不安な視線劇にさらされるのです。」
こくまくくぅ「そうだ。かわんさんも、みんなにじろじろ見られている。」
華丸 かわん「
他者の視線は、常に、自己のアイデンティティの空間を侵犯する脅威にもなります。」
人形くくぅ「
他者は、自らの生活様式のバランスを犯すような計り知れなさ、として存在する、というわけだ。」
華丸 かわん「
そうです。私、とは、他者にとって私がそうであるところのもの、でしかなくなってしまいかねないのです。」
こくまくくぅ「確かに、ネットの書き込みやランキングなんかは、結局、他者の評価、ということだ。」
華丸 かわん「
あなたも、さっきから、私のこと、何かちょっといやらしい目で、じろじろ見てばかりいて・・・」
こくまくくぅ「え! そんなつもりは・・・」
華丸 かわん「
恥ずかしいわ、いやん、ばか!」
人形くくぅ「
あ、気持ち悪! ・・・それに、あれ、何だかその眼、知っているような・・・」
華丸 かわん「
いやですわ、そんなに見つめちゃ・・・」
こくまくくぅ「あ、走って、店の外に出て行っちゃった・・・」
人形くくぅ「
・・・おや、入れ替わりにミニくくぅが入ってきたぞ。」
こくまくくぅ「ちょうどいいところに来た、ミニくくぅ、今し方出て行ったかわいい女の子を見かけなかったか?」
ミニくくぅ「
ええ、見ましたけど・・・、なんか、泣いてましたよ。」
人形くくぅ「
ええ・・・!」
こくまくくぅ「人形くくぅが悪いんだ・・・、それで・・・?」
ミニくくぅ「
こくまさんのばか、とか言ってましたよ・・・何かしたんですか。」
こくまくくぅ「え! やばい、追いかけて謝ろうか・・・」
ミニくくぅ「
いや、ローラースケートを履いて、ものすごいスピードで町の彼方に走り去っていきましたよ。」
マイルド豚骨 700円
こくまくくぅ「実は、今日は、この後、一直へ行った。」
人形くくぅ「
神⇒神、となったわけですね。」
こくまくくぅ「すると、なんと、驚愕のサプライズ・メニューだった!(笑)」
人形くくぅ「
通常メニュー全部なし、ですからねえ(笑)。ま、それは、次回で・・・。」
こくまくくぅ「ここ、華丸が、ほぼ、一品を、丹精込めて、丹念に念入りに、神のごとく強力無比な完全形へと鍛え上げて、集中的な姿勢をみせている、とすれば、それとは対照的に、というかね(笑)、一直は、時々、荒ぶる神の御乱心のごとくに(笑)、奇妙な拡散の意志をみせる(笑)。」
人形くくぅ「
華丸のマイルド豚骨は、いよいよ、ハイセンスにキメる造形能力のべき乗に彫琢された最強の豚骨ラーメン、という感じだ。」
こくまくくぅ「この店は、すべての造形センスに優れている。もちろん、味も造形的なものなわけだ。味って、立体作品だからね。」
人形くくぅ「
一杯に、造形能力の粋をかけている、という感じで、やはり、うまい。もう、完璧な完成度だ。とりわけ、自家製麺がますます揺るぎない力強さになってきた。」
こくまくくぅ「強力な出来栄えだ。強い主張を持つ豚骨スープは、こってり濃厚、だけど、それでいてくどくない。このくどさのないことは、極めて重要だ。こってりと濃い白湯は、往々にして、なんらかの、ある種のくどさがある。わずかだけど、それが完全になくなるといい、と思うことはしばしばだ。」
人形くくぅ「
完全性とは、そういうことだ。ほんのちょっとのくどさがとれない。まあ、自分も含め、たいていは、それもよさ、とは、思い込めるんだけどね。うんとくどいのも、まあ、食べられるんだけど、でも、マイルド豚骨は、うんと濃いのに、くどさがないものに出会った衝撃だ。」
こくまくくぅ「この豚骨スープの秘密は、その濃厚豚骨スープと、返しの醤油ダレにある。この醤油がまたすごいし、合わせたコラボ力がすごい。年代物、らしい、独特の不思議な味わいの、すごく芳醇な醤油なんだけど、がっちり組み合わさった。超合金みたいだ(笑)。」
人形くくぅ「
やはり、それぞれの要素の造形性と、それらを組み合わせる造形性だ。結果、嘘のようなうまさになった。」
こくまくくぅ「こなしたね。出会いの妙。マリア―ジュだ。めでたい。」
人形くくぅ「
物質的な造形力の見事さだ。液体でも、固形物と同じように、造形なのだ。」
こくまくくぅ「色、味、流動性、見事な造形能力だ。」
人形くくぅ「
完全な完成品、と思わせるね。」
こくまくくぅ「もちろん、麺も切り離せない。スープがうまい、と言うけど、麺あってこそ、を忘れてはならない。スープ完成度の50パーセントは麺、と言っていいだろう。」
人形くくぅ「
自家製麺の力強さも最高潮に達している。唯一無二、だ。ばきばき、ぎっしり、とした、強い麺で、妙味溢れる強いスープに負けていない!」
こくまくくぅ「麺も造形力。細長い彫刻だ。見た目、食感、充実しきった麺だ。のびやかな噛み応え。前よりパワフルになった。」
人形くくぅ「
そして、チャーシュー。これは、以前のレアなものと、大きく変わった。あの赤い肉感も忘れ難いが、こちらも、だんだん慣れてきた(笑)。」
こくまくくぅ「まず、見た目の造形美! 以前のも秀逸。今回も秀逸な野趣豊かな肉的造形美だ。縁取りの、バナーで焦がした黒色! まず、色、ですよ。スープ表面の白濁した茶褐色に黒が合うの、マー油でもおなじみだ。この焦げ色の黒い弧が、まあ、月のイメージ、でしょうね(笑)。」
人形くくぅ「
小宇宙だ。」
こくまくくぅ「そして、肉の質感、ぬらぬらしているが、これも、うまそうだ。遺伝子に訴えかける造形だ。野生の肉食の感性だ。」
人形くくぅ「
いい表現力ですよねえ。焼いた肉、の造形的表現力が見事だ。」
こくまくくぅ「もちろん、見た目の造形美と、味の造形美は一体のものだ。見栄えよければ味もいい。このチャーシューは、ちょっと不思議なうまさがある。脂身が多めだけど、その周辺にあまいうまみがある。これが美味だ。」
人形くくぅ「
ある意味、わかりやすい赤い生肉風とは、また違ううまさで、引き込む深みがあるかもね。」
こくまくくぅ「大人っぽいというか。赤いレアは、ほん田(十条)のローストポークなんかでも見事だけど、そういう先入観では、若い、のかも。」
人形くくぅ「
若さの色気、が、多いかもね。」
こくまくくぅ「まあ、とにかく、この黒い縁どりがラーメンの見栄えを締めている。肉感の表面積もいい。まずは、この見た目の時点で、もう十分にいい。肉の造形美に、通人を感じる。凝ってるなあ。」
人形くくぅ「
すべてに、揺るぎなく、いいものを作っている。もう、どこまでやるか、だ。」
こくまくくぅ「形式的な造形力だけ、でもいい、よね。もちろん、内容もそこにぴたりと寄り添っている。」
人形くくぅ「
最近、一直でも、見とれているんだけど、ここでも、どでかいチャーシュー肉塊、が壮観だ。それを、切り分けるスリリングな興奮。いい見世物、だねえ。見た目でごちそう。いかにも、肉の丸焼き、というイメージ。」
こくまくくぅ「ほれぼれするような、ボリューム感、形状、色合い、の、チャーシュー塊だ。」
タンメン 750円
こくまくくぅ「タンメンは久しぶりに食べたけど、気合が入っている、いい炒め、だ。あらためて、ウマいと感じた。野菜の炒めがシャキッとキマッている。炒めは大変だけど、精度あるテクで、上手だもの、これがやりたい、のだろうなあ。冴えた野菜があまくてうまい。」
人形くくぅ「
タンメンは、豚骨スープが塩味だ。やはり、マイルド豚骨のあの独特の風味はないので、あれは、醤油由来なのだろうとわかる。」
こくまくくぅ「さらっとこってりの白濁スープに炒めた野菜風味が溶けている。まあ、わかりやすいうまさだ。魚介は干しえびだけなので、魚介チャンポンにも似ているけど、やや軽めの感じのチャンポン風かな。そのぶん、チャンポンより、豚骨のうまみがたっぷりだ。いわゆるタンメンとも違い、濃厚白湯タンメンなので、ちょっと、独特の感じだ。」
人形くくぅ「
ボリューム感はある。やはり、濃厚な豚骨なので、野菜もたっぷりだし、後半、満腹感は高い。中太麺もパワフル。のびやかなもちもち。ブラぺと生姜のパンチが爽やかさのアクセントを添える。」
こくまくくぅ「これのファンも多いみたいだけど、はじめて、なら、なにより、マイルド豚骨がオススメだ。これは、二回目でいただくといい、だろう。」
人形くくぅ「
その方が単純に順当だね。豚骨スープの展開を見る順、だ。」
こくまくくぅ「やはり、麺、スープ、野菜炒めの、造形性がよくできているところもね。」