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やまりすがたべるもの

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麺屋 正元 AMZつくば南店

住所 茨城県土浦市乙戸谷ッ道1129番1
電話番号 029-843-0755
営業時間 12:00~24:00(L.O.23:30)スープなくなり次第終了
禁煙



こくまくくぅ「喜元門、完全プロデュースのお店だ。まあ、喜元門のお店、姉妹店、と言って、さしつかえないのだろう。」
人形くくぅ「直轄の喜元門系で、ラーメン系のメニューは、見た目には、ほぼ喜元門と同じ感じだ。そばやカレーもある。
こくまくくぅ「ラーメン店によくあることとして、醤油ラーメンと塩ラーメンの2種類があるのは、よくわかる。それらのそれぞれに、こってりとあっさり、中華そばと支那そば、などの2種類があるのも、よくあることだ。しかし、喜元門系のように、醤油ラーメンと塩ラーメンが、それぞれ、5種類も6種類も、かなり多くのバージョンをもって用意されている店は、そうそうないだろう。」
人形くくぅ「清湯系は、見た目もほとんど同じような感じだし。
こくまくくぅ「それぞれが、均質的に精度が高く、味も、それぞれ違って、輪郭が鮮明ではある、けれど、複数のスープ×複数の自家製麺×複数のチャーシュー、さらには、×系列店舗数、の目もくらむような膨大な組み合わせが醸し出す多彩な味わいを考えると、味の印象を、記憶として、頭の中で整理し、把握する、許容限度をはるかに超えている、品目数だ。」
人形くくぅ「思い出して精査しようとすると、ごちゃごちゃ、もやもやしてくるなあ。マイナー・チェンジやブレや店舗ごとの個性やしくみや、さらには、こちらの体調や場数や経験、などを、考慮に入れると、幾何級数的に差異が膨れ上がってしまう。
こくまくくぅ「厳密に言えば、あれこれ、食べ進めるうちに、食べ手の舌も肥え、味覚感覚が深化し、経験-反省のストックが増大するから、一巡目、二巡目、と、次第に印象が変わるので、通り一遍ではすまなくなる。」
人形くくぅ「要するに、古い記憶データは、すぐに古ぼけてしまうわけだから、常に最新の吟味が必要になる。まさに、喜元門ワールドだ、ひとたび、門をくぐったら、喜元門ラビリンス、に迷い込んでしまう。
こくまくくぅ「そうやって、一つ一つ丹念に食べて、常に逃げ去る全体像を把握しようとすると、いつしか、喜元門的な螺旋的反復のループに入り込んで、その魔術的な渦に巻き込まれ、その迷宮世界に囚われてしまう、というわけなんだなあ」
人形くくぅ「ひぃ、恐ろしい。一通り食べてみようと思うと、次のローテーションが待っている、というわけだ。
こくまくくぅ「これは、巧妙な罠、精緻な陰謀だなあ。その複数的な味わい深さの幅を吟味しようとすると、自己促迫的な螺旋にも似た、魔法のような、際限のない探究、追及、のループに囚われて、単なる食事、という栄養補給の手段が、いつの間にか、至高の目的へと格上げされてしまい、日常のルーチンとしての栄養摂取は、まさに、欲望-快楽へと物神化されてしまうかのようだ。」
人形くくぅ「こうした、閉ざされれた、循環的なループの領域にはまり込んでしまうことこそ、フェチ、フリーク、と呼ばれる状態なんだろうなあ。

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こくまくくぅ「しかし、こうした無限ラビリンスを支える均衡は、絶妙さのもとにあるので、少し、バランスを崩すと、ぱっと魔法が解けたように、一瞬で瓦解しかねない。」
人形くくぅ「砂上の楼閣のように、幻影となる。百年の恋も一瞬にして醒める。
こくまくくぅ「などと、パチンコ店の一隅にあるこの店舗の、パチンコ店から流れ込む、煙草やパチンコ玉洗浄剤などのにおいや騒音が、うっすらと漂う店内で、つらつらと考えた次第なんだけど、まあ、通常の常識から言えば、劣悪なと言われることもあるであろう食事環境だけど、こうした、清濁併せのむ、ような懐の深さ、とも言えるところなのだろう。」
人形くくぅ「パチンコ店に出店という、なんともいえない派手な展開ぶりで、喜元門のブランドとしての勢いを、勢いのままに、勢いのあるうちに、最大に活かしきる、という事業展開なのだろう。今なら、あの有名行列店の喜元門が、なんとパチンコの合間に食べられちゃう、という願ってもない贅沢と言うことで、実際、かなりな盛況ぶりで、2時台なのに、店内は満席で、常に数人の待ち人ありの状態だ。ちなみに、真空を注文している人が多く、目立つ感じだ。
こくまくくぅ「まあ、事業を拡大して多くの人が関わるようになると、粗さやゆるい部分などが、綻びのように、あらわれもするだろうけど、まあ、それも呑み込んでいかないと拡大などできないのだろう。」
人形くくぅ「企業体などが入り込んで、一番、懸念されるのは、店主さんの個人的な才能による統御、という、職人の要となるような、ものづくりの感覚的なコントロールが、集団的な合理主義の技術的ノウハウにどこまで反映されるか、という問題じゃあないかな。感覚的なディティールは、たいていの場合、ほとんど他人に期待できないだろうからなあ。
こくまくくぅ「有名店がチェーン店展開すると、結局、別物のようになっていくことは多いからね。それでも、勢いのあるうちに、売り抜けよう、というところでもあるのだろうからなあ。実際、流行っていても、何年持つかはわからないからなあ。」
人形くくぅ「けっこう、いい時は数年で、前後入れて十数年くらい、って感じもするしね。
こくまくくぅ「散漫になりすたれていく感覚と、大ウケを狙う感覚とを、最大利益をもたらすように、交錯させる、という、安全確保の算術になるのだろうなあ。」
人形くくぅ「細部の隅々にわたるまで、店主さんの注意を行き届かせ、才気を細心の注意、集中力をもって結晶化させていく仕事をなし得るには、やはり、一人が一番だろう。人に任せるとなると、人材がネックになる。そうそう思うような人材に出会うことはないだろうからなあ。
こくまくくぅ「結局、喜元門でも、一部の店長さんにカリスマ的な人気が見られるなど、そうした事業拡大に伴う散漫さへの不安感を反映して、個人的な安心感を求めているようなところもある感じだ。」
人形くくぅ「華丸のような鉄壁の孤高の牙城、と、他者に伝播する喜元門メソッド、個人主義と集団主義、という感じだけど、小美玉ではじまった両雄の相反するような方向性の行く末がどうなるのか、興味深いところだなあ。

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正元まぜラーメン 700円

こくまくくぅ「この店にしかない、普通のまぜ麺なので、頼んでみたけど、ちょっと、冴えがなく、特にこれといった特徴もなく、普通にうまい、という感じだ。」
人形くくぅ「まあ、正元、なので、喜元門とは、違う製法なのかもしれない。麺も、かたくぼそっとしていて、ちょっと精彩を欠くかなあ。
こくまくくぅ「やはり、カジュアルな方向性なのかなあ。メニュー数が多いにも関わらず、ピシッとしたクオリティの高さを持つ喜元門として考えると、印象が弱いかなあ。」

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正元そば 550円


こくまくくぅ「そばは、ちょっとよくわからない。麺は、自家製麺なので、興味があったけど、まあ、普通においしいという感じで、特に、どうという印象はないなあ。幅広の形態が、自分の好みではないなあ。スープは、鰹出汁が効いてうまいんだけど、カジュアルに徹した出来という感じだ。」
人形くくぅ「喜元門って、もともと、立ちそばがいけるような、印象があるけど、こういう展開で、巨大チェーン店化するような感じもしないでもないよねえ。未来のレジェンドの先読みだったりして。
こくまくくぅ「かつて東京の吉祥寺のラーメン店、一二三が、蕎麦粉入り麺のラーメンで、大ブレイクしたことがある。連日、長蛇の行列だった。あの感じ好きなんだけど、その後、追随する店が何軒かあり、よかったんだけど、なんとなくブームが終わり、蕎麦粉入り麺を出す店も少なくなった。まあ、難しいのだろうけど、けっこうおもしろいんだよなあ。喜元門なら、スープにも合っていそうだし、そこのところうまくやってくれそうな気がするけど、と、自家製麺のそばをいただきながら、何気にちょっと思ったんだなあ。」


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by dasenkadasenka | 2012-12-30 18:13 | つくば市