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やまりすがたべるもの

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麺 Glitter (グリッター)

住所 茨城県水戸市石川2丁目4288-3
電話 029-357-0759
営業時間 11:30~14:00/18:00~21:00(スープ無くなり次第終了)
定休日 月曜夜、火曜
喫煙 不可
駐車場 あり(店前に3台、道路向かいに5台)
http://www.d1.i-friends.st/index.php?in=glitter


こやぎしろりあん「最近、ラーメンは、値段が高いなあ、という声は、たまに聞かれる。でもまあ、一概には、昔と比較することはできないだろう。内実がずいぶん違うからだ。ガラなど、スープ素材は、昔は、ただ同然というか、捨てるような箇所を利用していたのだろうけど、今は、そういうものにも価値が認められているし、ブランドものともなれば、なおさらだ。」
こやぎんめ~「スープ素材のコストが違うわけだ。煮干しも、昔は安いものだったのだろうけどね、今は、むしろ、高価なものだ。光熱費や家賃や人件費事情なども、昔とは違うだろうしね。」
しろりあん「それに、昔は、化調も多かったのだろうけど、今は、天然素材にこだわることが多い。化調はガツンとくるうまみを補う、補助品として重宝だけど、そういう強いうまみを天然素材で出すとなると、その量も相当量、必要になるのだろうし。」
んめ~「さらに、最近は、どの店も、うまみが強くなるインフレ傾向にある。人の気を惹くのに、これでもかとうまみを強調するようになってる気がする。だから、一口目で、やたらにマックスなうまさがくる。白湯傾向はそのいい例だし、魚粉や海老などの風味づけもそうだろう。」
しろりあん「魚粉は化調の代用となる、天然調味料だよね。白湯はまったりしているから、それでパンチを効かせる。」
んめ~「安く上げるのは、きびしそうだなあ。でも、安くなければラーメンでない、という思いもあるしなあ。」

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しろりあん「ものづくりは、正直だ。志や動機が、不純というか、だらけていると、できたものは、見てくれがよくても、張りのないものになり、人は、けっこう、無意識のうちにも、敏感にそこを見抜く。バカにして甘くみると、必ず失敗する。」
んめ~「いいものに出会えば、自ずと、心がさわぐしね。人がスープをすするときの顔は、神妙な表情になる。身構えが張りつめるので、スープも張りつめたものでないと、拍子抜けする。」
しろりあん「話は変わるけど、店舗正面の看板部分の黒塗りの壁が、時を経て、こなれた艶消しになって、いい感じの風合いだなあ。」
んめ~「すべての色を吸収する黒へと、気持ちを鎮めて、心して、極上のスープをすするとしましょうかね。」

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魚出汁そば 塩 直火 730円(+味玉 100円)

しろりあん「この朝顔型の器は、最近はよくあるけど、ここは、かなり、サマになっている。うまく使いこなしている感じだ。この表面の形状や面積にマッチするのか、いつも思うんだけど、煮玉子の形が、よくはえる感じだ。」
んめ~「煮玉子がちょうど、かっこよく見えるバランスなのかね。煮玉子の存在感が生きて、見栄えがするね。立派に見えるというか、玉子もラーメンもうまそうに見えるというか。」
しろりあん「他の形状の丼では感じない、玉子の似合う感じだ。この煮玉子が、やっぱり、うまい。ちょっと、味付けが淡くなったような気もするけど、いい味で、黄身の味も、さりげないが、すごくうまい。煮玉子では、最近のトップ・ワンだ。」
んめ~「それに、この直火焼きチャーシューもすこぶるうまい。前は、薄切り二枚で、その薄さのうまさもよかったんだけど、最近は、二枚分の厚みの一枚になったようだ。歯応えのある部位なので、片面に、格子切りに包丁が入っている。この、歯応え、味、ともにうまく、やはり、あまり知らない感じだ。もちろん、喜元門由来なのだけど。肉の触感や、味の染み具合、焼き目の香ばしさ、など、絶品の仕事だ。ちょっと、華丸(小美玉)に肉薄する勢いだなあ。」
しろりあん「肉だけにね。こうした、パーツにも気が入っていて、間違いのない感じだよね。」
んめ~「さて、スープだけど、このスープは、ある意味、ラーメンにはもったいない、ような、豪勢なうまさだ。」
しろりあん「ちょっと、バランスを欠いて、うますぎる、と言いたくなるようなね。過剰な、過分な、質の高さというか。」
んめ~「あまりに、存在感が突出しているので、もはや、合わせる麺が、不要というか、なさそうというか。この、置き去り感の中で、へんに小麦粉くささを主張しない、このストイックな感じのあっさりした細麺が、ちょうどうまく、はまった、という感じだ。スープを邪魔しないように、そぎ取られた硬質な感じのうまい細麺だ。」
しろりあん「スープのうまさが、はんぱない。鰮煮干しが、メインなんだけど、こんな品のいい煮干し感は、あまり知らない感じだ。やたらに、上質なうまみ、という感じだ。」
んめ~「いわしっぽい、まろやかな風味、うまみ、もある。それに、何か、わからないんだけど、全体に漲る、いい香りがある。ちょっとあまい感じの、フェンネルやディルなどの香草を思わせるような、もちろん違うけど、鯛煮干しのような、あまい、技ありの香味だ。これが、何とも言えず、心をくすぐるなあ。これ、グリッターラーメンの方にも、通底しているのかな。」
しろりあん「香味の複雑さに、妙があるよねえ。とはいえ、限りなくさりげないんだけどね。引き込むような魅力がある。ご主人さんは、ファンタジスタだ。」
んめ~「ご主人さんの舌は、相当なすぐれものではないかね、と思わせる感じがある。どれをとっても。味のキメ方に、間違いがない感じだ。そうそう作れない味じゃあないかなあ。」
しろりあん「特に、派手な感じはないけど、凄味はある。エレガントでもある。」

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海老香味そば 醤油 直火 780円

しろりあん「さて、海老高騰のため、値上げとなってしまった、海老そばだ。60円も上がったわけだけど、でもまあ、以前の、720円は、安いなあ、と思っていた。ある意味、普通の値段になった、ともいえるのかな。」
んめ~「この海老ダレも、なんか、ただごとじゃあないような、うまさだ。エッセンスの濃縮されたような、尋常ではない、極上のうまさだ。どうやってつくるのだろう。あまり知らない感じだ。」
しろりあん「どうやってつくるのか、わからないけど、垢抜けているし、ゴージャス感があり、とっても高度な感じだ。ハイセンスな、香り、うまさ、だ。」
んめ~「こうした、脇がかたい、というか、細部のおさえ方がゆるみなく、やたらにプロっぽい。」
しろりあん「まあ、プロだけど。」
んめ~「上質なものを感じ取るセンサーが、精巧なのだろう、という感じだ。」
しろりあん「五感がいいんだよね。この海老ダレのザラザラした触感も上質だ。盛りつけの見た目も、視覚的にきれいだし。極細麺に、この海老ダレが絡む感じなんか、ぞくぞくするような、なんとも風雅な肌触りだ。」
んめ~「そして、この海老の、強烈な、セクシーな香味。ラーメンが、非常に、デリケートなセクシーさだ。ギンギラギンに、繊細に、攻めてくる。やはり、スポーツカーみたいな、塗装も完璧な色艶の、流線型のセクシーさだなあ。」
しろりあん「微妙なところを、適切に、はずしてない、感じだ。完成度の高い、キラキラ光るクオリティだなあ。」

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by dasenkadasenka | 2012-09-16 18:34 | 水戸市