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らーめん えるびす  らぶあぶら計画 4  蜘蛛の糸の理想

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住所 茨城県水戸市千波町2806
電話番号 029-241-7242
営業時間 11:00-15:00/17:30-22:30
定休日 第2、第3月曜日
喫煙 可

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こくまくくぅ「蜘蛛の糸(芥川龍之介)という、興味深い短編小説がある。」
人形くくぅ「一見、単純な話で、救いとエゴイズムをめぐる、他愛のない寓話、教訓譚のように見える。
こくまくくぅ「ラーメン界でも、どこの世界でもそうだけど、細い線を行く先駆者がいて、ウケると、亜流の模倣者が、追随者として、先頭の先駆者の後を追って、たくさんぶら下がってくる。」
人形くくぅ「ところが、重くなって、糸はぷつんと切れ、先駆者、追随者もろとも落下する、というわけだ。
こくまくくぅ「なぜ、そんな細い糸なのか、というと、理想に繋がるのは、あるかないかの細い道だからだ。」
人形くくぅ「身体の重さが仇となるスリリングなゲームなのだ。だから、およそ、理想を目指す修業は、身体(身体性)を滅却しようとする。
こくまくくぅ「手の届かない天上の、高い理想を目指す細い線を行く、には、地上の重力(現実)が邪魔をする。」
人形くくぅ「到達し得ない理想という不可能を実現するための、果てしない漸近線的プロセス、の比喩となっているわけだ。
こくまくくぅ「しかし、糸は必ず切れるのだ。理想は到達したと思った瞬間、堕落するからだ。というのも、理想は現実化したとたん、いずれかの個別の人間が手にした普遍性、という、矛盾に陥り、理想は、理想の僭称、へと暴落してしまうから、なのだ。」
人形くくぅ「そもそも、自分だけが、理想(真理-神)に到達したい、というエゴイズムによって、理想は、その不純な動機において、すでに地上に落下している。
こくまくくぅ「万人に宛てられたもの、というのが理想(真理)の定義だ。その意味で、限りなく空虚なのだ。」
人形くくぅ「空虚であるからこそ、人は、それぞれに、彼方の虚空に、それぞれの勝手な理想の幻想を思い描くことができる。
こくまくくぅ「人間の主体化は、自然(動物的な本能のリズム)から、自らを引き剥がす、ことだけど、この、自然的な関係(因果律)に対する否定性の身振りこそが、空虚を開き、つまりは、理想のための場所を開く。」
人形くくぅ「つまり、理想とは、身体(動物)的な因果にとらわれない自由だ。
こくまくくぅ「理想とは、自然な衝動の支配を克服する自由を得る、という可能性、なわけだけど、一方で、身体(動物)でもある、われわれは、生の循環を断ち切ることもできない。」
人形くくぅ「それゆえ、理想の代弁者は、必ず、己の身体的な利己主義に引きずられることになる。
こくまくくぅ「理想の現実化は、常に、そうして中途半端なものになるために、先頭を行く理想主義者(エリート)ほど、理想のための否定性の権化となる。つまり、他人の中途半端さに対して、厳しい態度となるわけだ。」
人形くくぅ「自堕落な理想、を許せない厳格主義になる、わけだ。ところが、当人も、少なからず、同じ状況にある。
こくまくくぅ「およそ、独裁体制とは、理想主義という、善の執行、なわけだけど、結局、いかなる独裁者も、身体的利己主義を免れないために、不純な独善であることを免れない。とすれば、理想を求める否定性の発現は必ず、人々に災厄(粛清)をもたらす、ということになる。」
人形くくぅ「理想を求めているはずの代行者は、偏った絶対的否定性へとすぐに堕落し、糸は切れて、地上に落下するわけだ。常に起こりうる構図だ。
こくまくくぅ「現実化された理想、とは、二律背反(アンチノミー)なのだ。それは、想像することは容易であるのに、現実としては経験できないのだ。すぐに糸はぷつんと切れて、先導者も追随者も、堕ちていく運命にある。」
人形くくぅ「理想ははかないものなのだ。

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油そば 650円

こくまくくぅ「昼時を過ぎ、仕事仲間風のグループやカップルが出ていくと、入れ替わりのように、制服姿の高校生のグループ4人が入店し、すぐにまた、別口の、違う制服の高校生4人が入ってきた。すると、最初のグループの一人が、なんと、パンチラ、と注文したではないか。」
人形くくぅ「やはり、本当に言ったぁ~。短髪の面長の子だ。彼が、学生さん、か!
こくまくくぅ「8人の高校生の注文は、パンチ×3、スタミナ×2、辛味噌×2、チャーシューメン×1、だった。」
人形くくぅ「なかなかいいラインナップだ。
こくまくくぅ「うちも、辛味噌だ。うちは、特注でこってりにしてもらった。」
人形くくぅ「非公認キャラの背脂どばー、だ。
こくまくくぅ「高校生のみなさん、こってりも、うまいですよ。」
人形くくぅ「まあ、とにかく、幅広い人気の楽しい店だ。
こくまくくぅ「さて、らぶあぶら計画なのでね、油そばを。まず、特徴的なのは、小黒い醤油ダレの独特な雰囲気だ。あまり甘みはなく、凝った醤油の風味だ。ちょっと苦いような、おもしろい味だ。」
人形くくぅ「やはり、ラーメン店は、醤油のチョイスが、勝負どころだ。ここも、やはり、うまいこと、独特の凝った線をついている。
こくまくくぅ「まあ、やきとりでもウナギのかば焼きでも、タレ勝負なところはある。最近、そう思ったんだけど、そうした黒い醤油タレの、ほろ苦いような甘濃いコクは、煙草の雰囲気に似ている。」
人形くくぅ「焦げた煙でいぶされるしね。
こくまくくぅ「そう、それで、お父さんたちに人気があるのでは、と思ったのだ。煙の苦いような匂いは、やはり、人の琴線に触れるのだろう。」
人形くくぅ「二郎なんかでも、独特の醤油臭がある。あれが、クセになる、のだろう。
こくまくくぅ「そう、この手の独特の醤油臭を出せれば、けっこうヒットする、と思う感じだなあ。ここも、さすがに、ウマいとこをついている、のだ。」
人形くくぅ「まあ、タレの世界は、みんなそうした風味づくりにしのぎをけずっているわけだから、そう簡単でもない。当たるかどうかは、けっこうそこに掛かっている。
こくまくくぅ「パンチにしてもスタミナにしても、やはり、ここの独特な個性的な醤油味が決め手になっている、わけだけど、油そばが、一番それがもろにわかる。」
人形くくぅ「醤油感の絶妙さがストレートに味わえる。
こくまくくぅ「かなり凝っていて、甘くなく、ちょっと苦いので、大人っぽい味だ。マルゴ食堂(郡山)のにが~い煮干しラーメンを思いだす感じだ。にがみばしった男の味、なのだ。」
人形くくぅ「お父さんたちは好きなはず。でも、高校生にも人気があるようだ。よく、食べているのを見かけるし、学生さん、も一番好きと言っている。
こくまくくぅ「なので、油そばは、わりと、あちこち食べているけど、似たようなテイストをしらない。酢を垂らすと、不思議に、醤油臭さが消えて、マイルドな感じになる。」
人形くくぅ「ナルトもうまいよね。いいものを使っている。さすが。ナルトは、油そばには欠かせない、のかな。合うんだよね。油-タレに絡むと。
こくまくくぅ「餃子を注文したことがない、のに、言うのもなんだけど(笑)、少し餡の具の感じが変わったかな。シャキシャキした食感の細かい粒々がある。ぐっとうまくなったような。」
人形くくぅ「水餃子でしかいただいてないけどね。焼くとまた感じは違うのだろう。好きなんだけど、餃子など、サイドメニューは、基本はずしている。必ずつけてると太ってしょうがないからね。

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辛みそラーメン こってり(背脂入り)にしてもらいました 700円

こくまくくぅ「味噌、もまた、しっかりした仕込味噌、を用意している。やはり、こちらもはずさない。」
人形くくぅ「これぞ、味噌ラーメン、という感じの、しっくりくる、王道の味噌味だ。
こくまくくぅ「味噌はもう、王道が確立されている、といっていいだろう。だいたい、どこでも、うまい味噌ラーメンの輪郭は、だいたい決まっている。使っている味噌自体は違ってもね。あと、その合意的な基本線に、どれだけ、引き、を生む風味をつけ加えるか、という感じでね。」
人形くくぅ「オーソドクスは、出尽くしていて、ラーメンに合う味噌味、の雰囲気は、ほぼ確定している感じだ。
こくまくくぅ「麺も、ここくらいの中太麺が安定しているところだろう。麺もはずしていない。」
人形くくぅ「だいたい、麺スープともに基本的に、この路線だよね。
こくまくくぅ「最近食べたので言うと、ラーメン好房(須賀川)、ガキ大将(いわき)の味噌ラーメンが、やはり、こうした、基本に忠実な、相場をおさえた、王道の味だ。これこれ、ってなる。もちろん、ずれたものもたくさんあるわけだけど、人気店の平均値の合意は、だいたいある、感じだ。」
人形くくぅ「並はずれた路線では、喜一の味噌が抜群だ。突然変異的なうまさだ。最近は、大江戸甘味噌というのもあるようだけど、食べていない。
こくまくくぅ「花月嵐に、黄金比率の味噌ラーメン、というメニューがあるくらいだしね。あれも、そんな感じなんだけど、なんとなく、パンチがたりなかったかなあ。」
人形くくぅ「あと、濃厚タイプがあって、若武者とか大須賀とか龍次とか、好きだけど、最近は、ここの、こってり版が、ちょうどいい感じだ。
こくまくくぅ「これは、ラー油がもともと浮いているところに、背脂プラス、なので、なんか、いい具合に赤と白が混じり合って、見た目も扇情的だ。」
人形くくぅ「味噌味と油こってりは、相性抜群だ。
こくまくくぅ「今日は、海苔が切れてしまったらしく、代わりにワカメだ。なんか、これでもけっこういいなあ。」
人形くくぅ「チャーシューは、いつもながら、うまい。この甘いバラロール、なんか、やたらうまい。くどさの一切がない。
こくまくくぅ「この背脂も、まったく、くどくなくて、あま~い、あま~い、うまさの饗宴だ。」

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人形くくぅ人形「高校生たちの自転車だ。
ミニくくぅ人形「たくさんあるぞ。

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by dasenkadasenka | 2014-01-23 18:12 | 水戸市