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やまりすがたべるもの

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ふくみ家

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こくまくくぅ「ラーメンはハイセンスでうまい。まあ、100点だな。しかし、残念なことに、接客は、0だな。1時ちょいすぎくらいに行くと、かなり広い店内は満席状態だ。老齢な店主さん夫妻だけで切り盛りするには、かなりたいへんそうな人数だ。少し待って、ちょうど食べ終わって何組か出て行った後に入った。それでも3分の2くらいの席は埋まっている。忙しげに立ち働いている店主さん夫妻は、店内に入ったわれらを見ても、いらっしゃい、の言葉も、案内の言葉もなしだ。そのまま、しばらく突っ立って、様子を見ていた。片づけていないテーブルに座っていいのか、セッティングしたテーブルに案内されるまで待った方がいいのか、わからないからだ。忙しげな店主さん夫妻は、無言どころか、何か邪魔そうに、時々こちらをじろじろ見たりするだけだ。」
人形くくぅ「田舎にはよくあることだ。とにかく口が重いのだ。手は忙しくても、口はあいているはずなんだけど。席への案内もしないことは多い。秋田のとある有名店では、開店前の行列の1番に並んでいたんだけど、開店と同時に、たくさんの待ち客はなだれるように走って、順番などおかまいなしに勝手に席をとる。で、われらも座ってメニューを見ていたんだけど、店員さんが注文をとりに来ない。すると、各席の客が、つぎつぎに厨房へ行っては、何番の席、何々、と注文をしている。順番などなしの、自己申告制なのだ。事情を知らないので、結局十数番手くらいになった。
こくまくくぅ「まあ、それと同じような感じだ。常連客は勝手を知っているのだろうけど、ここでも、どうしていいかわからない。で、やはり、後から入ってきた客が、一人席に座って、先に注文してしまった。で、座敷席に上がり、座ろうとすると、やっとおばあさんの店員がやってきて、テーブルを片付ける。テーブルを拭き、その布巾を手前から投げてテーブルの遠くの向こう側に置いた。乱暴だ。で、無言のままさっさと立ち去る。座って注文を言い、通路に給水器があるので、水を取りに行く。ところが、忙しくその通路を何度も通るらしく、おばあさんの店員が来て、一杯目を注いでいると、今持って行きますから、ちょっと待ってて、二人でやってるからね、と、いらだたしげに、咎めるように言う。これでは、おもてなしどころか、愚痴を聞かされるストレスだ。うろうろするなと言わんばかりだし、自分の都合しか言わない。」
人形くくぅ「まあ、確かに忙しいのはわかるけど、しかも老体で疲れているのだろう。しかし、むしろ、ベテランのはずで、熟練なのだろうから、もうちょっと手慣れた接客やこなれた愛想があっても、しかるべきだろう。まあ、地元の人気店なので、おごりもあるのだろうし、常連客だけ相手の殿様商売でやってきたのだろう。たべさせてやる、という感じだ。
こくまくくぅ「しばらくして、おばあさんの店員が水を持ってきて、また、二人だけでやっているんだからっだから間に合わない・・・、と独り言のようにとげとげ言う。自分の都合ばかりだ。そして、周りのテーブルを片づけていったが、せかせかと手でテーブルの上の片づけながら、足でお客さんの座布団をまっすぐに直している。やはり乱暴で興ざめだ。」
人形くくぅ「まあ、店に行ってまで、ストレスを感じなければならないのか、ということだ。ここは、表通りに看板も出しておらず、知る人しかわからない奥まった立地に店舗がある。通りすがりの客は、まず、皆無だろう。まあ、そういう意志表示から見ても、接客に自信がなく、見慣れぬ一見さんは苦手で、なあなあの常連の地元客だけでやっていきたい、ということなのだろう。なるほど、こういう店には行くべきではないのかもしれない、と思った次第だ。
こくまくくぅ「観光客相手ではないような、白河の中心街からは遠く離れた場所だしね。まあ、外部から行く人にあまりお勧めできないのかなあ、というよりも、お店がそれを望んでいないのかもしれない、ので、紹介していいのかもわからなくなる。」

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中華そば

こくまくくぅ「しかし、ラーメンは、100点だ。かなりうまい。」
人形くくぅ「こうなると、無愛想、偏屈、だが、ラーメンはうまい、という、いわゆる、がんこおやじの系譜なのか。
こくまくくぅ「麺の食感は、すばらしい。かたすぎず柔らかすぎず、センス抜群の食感だ。知っている白河麺の中でもトップクラスだ。スープは、白河ラーメンによくあるように、醤油が濃く、しかも、並はずれて醤油の風味が強い方の感じ、なんだけど、だしスープとの張りつめた緊張感があって、それが気にならない、というか、苦にならない。かなりの絶品感だ。」
人形くくぅ「かなり、レベルの高い職人業があるのだろう。醤油がきついの苦手な人には、まあ、NGだろうけど、スープ感がいいのだ。絶妙のバランスを感じる。寡黙な店主さん、だけど、こりゃあ、しょうがないのか。
こくまくくぅ「じもラーの人気店なのは、頷ける。文字通りの、隠れた名店だ。空いてる時間帯にひっそりいくしかあるまい。」
人形くくぅ「チャーシューもうまいしね。手練れだ。

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タンメン

こくまくくぅ「タンメンは、実は好きで、昔はよく食べたが、ある時から、範疇外になった。シンプルな構成のラーメンのみが守備範囲というわけだ。集中したいんでね。東京では、陳さんのタンメン屋さん(稲城)、が、うまかった。タンメン1品のみ、の店で、野菜作りからやる、超本格派だ。すさまじい鍋振り、が印象的だ。未知の野菜食感で、いまだにナンバー1だ。福島では、竹一食堂(塙町)、大三元(郡山)、なるき(郡山)、等が印象的かな。まあ、一番好きだった、じゅらく(郡山)は閉店してしまった。」
人形くくぅ「これも、うまいなあ。醤油ラーメンの他にタンメンしかない、と、へこむんだけど、で、あまり期待してもいなかったんだけど、驚きのうまさで、へこみがとれて、パンパンに跳ね上がった。
こくまくくぅ「これ、信じられないくらい精巧にできている。浮き油、野菜、スープ、麺、それぞれが文句なく、かつ、バランスが素晴らしい。表面を覆う油の甘さは、尋常ではないうまさだ。ラードなんだろうけど、バターみたいだ。それと、スープのだし感、塩加減が、絶品。まあ、オーソドクスなタイプではあるけど、そうとうにうまい。」
人形くくぅ「タンメンって、意外と、野菜のあまみうまみのとけたスープで、似たり寄ったりの味になるし、ありきたりなだれた味になることも多い。ああ、タンメンね、という感じしかしない。でもこれは、冴えがある。しみじみうまい、張りのある、いいタンメンだ。とにかく、技術力もさることながら、味覚センスがものすごくいいのだろう。
こくまくくぅ「肉もうまいしね。野菜も、なんだかうまい。一味違う。麺も充実の歯応えがあるのでいい。これでやわらかい、水っぽい白河麺だと、いやなんだけど、なんか、淡白さが、ぎりぎりいやじゃない。」
by dasenkadasenka | 2013-12-11 18:16 | 白河市