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やまりすがたべるもの

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はせ川

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こくまくくぅ「来た。緑はせ川は久しぶりだ。」
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住所 福島県喜多方市松山町大飯坂字大荒井6
電話番号 0241-24-5180
営業時間 11:00〜15:00 (早仕舞有)
定休日 木曜日・毎月第1水曜日/ 日曜は 「黒はせ川」として営業
喫煙 不可
p あり

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こくまくくぅ「絶対的なうまさ、と、自らのラーメンを、店内の貼り紙で自己賞賛的に豪語している。すぐに、この世に、絶対はない、と言う懐疑的な声が聞こえてきそうだが、しかし、実はそうではない。」
人形くくぅ「絶対はある、と。
こくまくくぅ「世界の問題は、絶対(つまり普遍)、がないこと、ではなくて、むしろ、逆に、普遍(絶対)が、あり過ぎることなのだ。」
人形くくぅ「なるほど。普遍(絶対)を名乗る者、普遍(絶対)の僭称者、が、むしろ、たくさんいる。われこそは、普遍(絶対)なり、と。
こくまくくぅ「普遍(絶対)は、むしろ、溢れていて、ありふれている。だからこそ、戦争が起こる、わけだ。結局、世の戦争とは、いくつもある普遍(絶対)を、一神教という、唯一の普遍(絶対)で統一しようとすることに他ならない。」
人形くくぅ「いまなお、そうなのは、世界情勢を見れば明らかだ。
こくまくくぅ「多神論的な、汎神論的な世界が、常態なのだ。それは、肯定できるもの、ではなくて、不可避的な混乱として、そうなっている。それでは、まとまりがつかないからこそ、一神教的な覇権争いが、いまなお続いている。」
人形くくぅ「唯一の普遍(絶対)を確立すべく、躍起になっている。
こくまくくぅ「口論が絶えないのは、人の数だけ、普遍性があるからなのだ。おらが村根性もそうしたものだ。」
人形くくぅ「井の中の蛙、夜郎自大、的な思い込みで、なら、どこもが、普遍(絶対)、なわけだ。自分の知っている、自分の周りの世界(世界観、価値観)だけが、すべてだと思い込むことが、田舎者なわけだ。
こくまくくぅ「普遍(絶対)は、ごく普通にありふれたものであり、だから、このばらばらな、ありすぎる普遍(絶対)をまとめることができるのは、普遍(絶対)ではない。だって、普遍(絶対)はいっぱいあるんだから。中心化が図れない。」
人形くくぅ「通常、普遍(絶対)は、人間を超えた、手の届かないところにあるものだ、とされる。が、実際には、人間が語る普遍(絶対)、しか、存在しない。
こくまくくぅ「人間には手の届かない彼方の超越性が、普遍(絶対)なのだとすれば、そうした普遍(絶対)そのもは、何か悲惨で、根源的に偶然的な、残りかすとしての、みすぼらしいもの、の中に、自らを具現化しなければならない、という事実にこそ、普遍(絶対)の最後の秘密がある。」
人形くくぅ「普遍(絶対)があり過ぎるので、もっとも、普遍(絶対)でないような残りもののような特殊なもの、こそが、逆説的にも、あり過ぎる普遍(絶対)を束ねて、中心化する、一者となりうる、ということだ。負の中心への逆転が起こるわけだ。
こくまくくぅ「つまり、およそ普遍(絶対)を主張しない、普遍(絶対)らしからぬもの(ジャンク)、こそが、最終的には、現に、真の、普遍(絶対)となりうるものだ、というパラドクスなのだ。」
人形くくぅ「確かに世界の流れは、反権威(普遍)主義的なジャンク化、になっている、というわけだ。旧い権威は、どんどん解体されている。ゆるキャラや非公認、とかもそうだ。ラーメンも、恐ろしげなジャンク化が進行しそうだし。
こくまくくぅ「現に、こうして、ラーメン店でも、気軽に、絶対、と語られている。まあ、本来、言いたくても、他人が言ってくれるのを待つべきところ、だけど、ラーメン店風情でならご愛嬌なのかな。」
人形くくぅ「自分で言うなよな、となるところだけどね。ラーメン店は多いんだよね、自画自賛的自己PR。とら食堂でも、匠の技、みたいに言っちゃうし。

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醤油ラーメン 600円

こくまくくぅ「最近、一般ウケするラーメンの感じは、わかっている。ああ、これね、っていう味わい、風味なんだけど、あえて、共通項を一言で言えば、おでんつゆ的な風味だ。特に、昆布と煮干しがうまく効いていれば、その感じになるんだけど、ここも、まさにそうだ。」
人形くくぅ「正月屋、めでたいや、春木屋郡山分店、大勝軒系、などもそうだ。例はいくらでもある。繁盛店に多い。
こくまくくぅ「わかりやすいイメージは、セブンイレブンのおでんの匂いだ。あの風味を出せば、たぶん、だいたい、ヒットするだろう。」
人形くくぅ「そもそも、コンビニで、あのおでんのいい匂いを、学習づけ、されている。すでにインプットされているから、ああ、これこれ、この感じ、となる。もちろん、全く同じ、と言うのではなくてね。
こくまくくぅ「結局、コンビニで実証しているように、あの、おでんの匂いは、日本人の多くが好む匂い、のようだ。煮干しは、つみれや魚系の練り物の風味だ。そして、おでんは、ごった煮だから、その昆布-煮干しベースに、チャーシューダレやするめや野菜系や魚粉系の風味で変化を工夫してもいいわけだ。それでも、まさに、おでん、だからね。」
人形くくぅ「煮玉子や、ナルトも入っているしね(笑)。てっとりばやく行列店を作りたければ、おでん風(煮干し-昆布系)で、攻めればだいたいイケる。もちろん、上手い下手はある。上手くやらなければダメなのは当然の前提だ。煮干しの行列店は多いし、昆布系の行列店も多い。たいていそうだ。
こくまくくぅ「鶏、かつお節系、ガラ、などもウケるんだけど、より一般ウケするのは、おでん風(煮干し-昆布系)が強いようだ。さらに、麺は、ちくわぶ、みたいな風味の役割を果たすとうまくいく。小麦粉の香りが合うんだね、おでん風(煮干し-昆布系)には。わりと、ちょっとクセのある小麦粉臭さを匂い立たせるといいし、食感ももっちりしているといい。」
人形くくぅ「まさに、ここだ。それに、そもそも、喜多方麺は、分厚くて、ちくわぶっぽい食感、風味だ。なので、ざっくばらんに、庶民的で、大衆ウケ、するわけだ。かつお節とかだと、ちょっとエリートっぽくなって、むずかしい。
こくまくくぅ「ラーメンが来た時に、スープと麺の匂いたちで、すぐにわかる。あ、これだっていう線がある。それを出している店は名店だ。もちろん、おでん、といっても、もろにおでんの味、じゃあだめだ。うまい具合に、それと気づかぬくらいに、おでん風、でないとね。」
人形くくぅ「外で、並んでいる時から、換気扇から漂ってくる匂いでも、もう、わかるよね。とりわけ、煮干しはいい匂いが漂って、刺激される。もちろん、この話は関東圏かもね。豚骨臭が、いい匂いになる南方圏などもあるだろう。
こくまくくぅ「だから、おでん風(煮干し-昆布系)は、わりと大衆ウケで、差別化を計って、エリート意識の高いラーメンマニアとかは、かつお節とか純鶏とか豚骨とか、むずかし系に喰いついたりする。」
人形くくぅ「純煮干しの苦いの、とか、鮭節とかね。思いっきり濃い、とか。昆布は、下手にあまり効かせると、あまい、んだよね。わかりやすすぎてしつこい感じになる。化調は、昆布だしに代わるもの、という感じだ。
こくまくくぅ「この、おでんの感じは、下の塩ラーメンの方がよりわかりやすい。この醤油ラーメンは、やや独特の醤油の香りがきつく立っている。前は、こんな感じの醤油じゃあなかった気がするけど。最近は、凝った醤油風味を使うのが流行りのようで、ここでも、そんな感じだ。この醤油が、ちょっと面白い風味で、なんていうか、イメージなんだけど、貝みたいな、不思議な匂いがする。」
人形くくぅ「ひょっとしたら、醤油ダレに、貝エキスが入っている、ということもあるかもしれない。
こくまくくぅ「塩ラーメンにはこの匂いはしないから、だしスープ由来ではない。この醤油だろう。華丸(小美玉)の絶品豚骨ラーメンで、やはり、貝みたいな独特な匂いがする。あそこの醤油は、何年ものかの、すごく凝った、貴重な秘蔵の醤油使用なので、これも、やはり、そんなところなのではないだろうか。」
人形くくぅ「古い熟成醤油が、醸し出す風味なのかな、この、ちょっとだけ生臭いような、貝のような風味は。焼きハマグリのような、でもあるかな。醤油に凝ると、なんか、ちょっと、しゃれた感じになるんだよね。
こくまくくぅ「まあ、ちょっと、醤油が派手に自己主張して、やや構成バランスがちぐはぐな気もする、かな。目立って、気になる。」
人形くくぅ「絶対的なバランス、と言っていますけどね。
こくまくくぅ「煮干しや昆布なども、強い。全体に風味要素が強く出張って、わかりやすいんだけど、まとまりある一体感に、やや欠けるような。」
人形くくぅ「味も濃いめだよね。味の濃さも出張る。喜一の方が、穏やかな自然な、調和的な一体感があるかな。
こくまくくぅ「チャーシューも、醤油味が、かなり濃いめに染みている。かなり、全体に味濃いめだ。やはり、この辺は、このくらいがウケるのかなあ。前は、こんなに、角が立っていなかった気もするので、代替わりでセンスが変化したのかな。」
人形くくぅ「張りがあってわかりやすい、けどね。メリハリの、ハリばかりが強いような。押しつけてくる感じだ。

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しおラーメン 600円

こくまくくぅ「塩も、味つけは濃いめだ。おでん風(煮干し-昆布)の風味も効いて、強く張り出してくるあじわいで、まあ、どうだ、これでもか、という、ウマさの強調、という感じだ。中太麺も、重厚だ。中太麺は、先日いただいたばかりだけど、喜一のSIO-YAにそっくりだ。喜一のいわき四倉店の細めのしゃれた喜多方麺に比べて、やや、鈍重かな、と書いたんだけど、この間、新生、喜一本店に行ったら、麺は、分厚い感じではなくて、平打ちが強調された、ひらひらした形状になっていて、つるりで、歯切れもよくて、ずいぶん軽い仕上がりの、しゅっとした、垢抜けたものになっていた。」
人形くくぅ「ここは、スープのきらびやかな派手派手しいうまさの、グラマラスな輪郭に呼応して、中太麺も、がっしりと、もっちりと、厚ぼったい。噛んでいると、やや、小麦粉感がもたつく感じだ。まあ、庶民的な、ちくわぶテイストだ。
こくまくくぅ「喜多方は、この手の中太麺が多いわけだけど、最近は、細めになる傾向もあるのかもしれない。」
人形くくぅ「まあ、ラーメンって、けっこうマイナーチェンジはするよね。時流や飽きさせないためや、店主さんの世代交代もある。
こくまくくぅ「代替わりすると、センスが変わることは多い。たいていそうなる。そして、同じ店主さんでも、経験を経るごとに、スキル・アップや素材のグレード・アップなどを図っていく。味が変わったという客の不平などはしょっちゅう、ざらだ。」
人形くくぅ「ここも、今風の凝った感じになったかな。輪郭を際立たせて。
こくまくくぅ「まあ、味の変化を通じて、一定の恒常的な顧客獲得ができていれば、それでいいわけだ。必ずしも、同じ客でなくてもいいわけだし。人そのものは経年変化するし、来る人もけっこう入れ替わるからね、いつも変わらぬ味、もあやしい。」
人形くくぅ「まあ、かなり、ぎりっとした味だ。坂内よりも、強いかも。そして、うどんに通じるような食感の麺。やはり、このくらいのグラマラスが、わかりやすくて、メジャーによりウケるところなのだろうなあ。


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こくまくくぅ人形「おや、りんご、に、かき、が、木になっている。店のすぐ裏だ。さらに奥へ行くと川が流れていた。」
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こくまくくぅ「川沿いのサイクリングロードだ。多摩川ではよく使った。いっぱい走っていたなあ。ここは誰もいない。すっ飛ばしたら気持ちがよさそうだ。」



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by dasenkadasenka | 2013-11-03 18:26 | 喜多方市