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やまりすがたべるもの

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らーめん えるびす

住所 茨城県水戸市千波町2806
電話番号 029-241-7242
営業時間 11:00-15:00/17:30-22:30
定休日 第2、第3月曜日
喫煙 可



こくまくくぅ「われわれは、うまい食べ物を探している、と思い込んでいる、けど、実は、もっと正確に言えば、うまい食べ物があるはずだ、という夢想(あらかじめの思い込み)の具現化、をこそ、探しているのだ。だから、現実にあるうまい食べ物とは、そうした、夢の実現化、つまり、夢みたいな魔法の効果としての食べ物、ということになる。」
人形くくぅ「グルメの目的とは、そうした、すでにつねに先行する空想を埋め合わせてくれる、空想の実体化としての、うまい食べ物を探すことなわけだ。
こくまくくぅ「こうして、スナック菓子やジャンクフードなどが、売れる理由がよくわかる。そうしたものは、いくぶん現実離れした、世俗的な夢のような、うまい食べ物、なのだ。」
人形くくぅ「あんなのあったらいいなあ、みたいな。
こくまくくぅ「あるいはまた、サプリメント食品なども、夢のような食べ物だ。」
人形くくぅ「錠剤だけで、食事がすませられるなんて、夢のようだ。いちいちあれこれ食べるのも面倒だ。
こくまくくぅ「拒食も過食もダイエットも自然食も、われわれの空想を実現する、そうした欲望に由来する。」
人形くくぅ「だから、人は、何かと体をこわす。動物のように本能に根ざしてはいない、そうした、人為的な、現実離れした空想の過剰を生きるので、健康を損ねる危険に満ちてもいる。
こくまくくぅ「そうした、人工的な食生活のあれやこれやは、表面的な見かけの差異は違っていても、それとは関係なく、通底する構造は一つの同じものであり、それは、われわれの妄想の具現化、なのだ。」
人形くくぅ「健康志向であっても、不健康志向であっても、どのようなタイプのグルメであっても、要は、夢の埋め合わせをしてくれる、という様相のもとにあるわけだ。
こくまくくぅ「そう。今あるものとは、別の現実への空想的なシナリオを、正当化してくれる対象物をこそ、望んでいるわけだ。」
人形くくぅ「現実そのものではなく、可能性の具現化であり、しかも、それは、逆説的にも、厳密には、具現化不可能であることにおいてこそ、可能性として機能する。だから、どれも、実現物は何かしら物足りない運命だ。
こくまくくぅ「この、別の現実の可能性とは、おかしなもので、それは、まさに、人が想定しているものにすぎない、のに、われわれとは別の、他の場所、として、仮想され、われわれからは独立した、別の場所、として、思い込まれている、ものだ。」
人形くくぅ「こうした仮想こそが、文明の条件そのものなわけだ。そうでないと、そうした他の場所への希求が原動力としてないと、進歩という概念は生じえない。

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こくまくくぅ「そして、まさに、進歩の究極の到達点として、仮想されてものこそが、この現実とは別のもの、の、空想的な至高の存在、としての、神だ。」
人形くくぅ「OMG!
こくまくくぅ「だから、神は、現実を超えたものとして、存在しない、が、存在する、という、奇妙な、想定された極点なわけだ。」
人形くくぅ「すると、グルメも、他のあらゆる空想的な営みも、結局、神の代理物なわけだ。
こくまくくぅ「神は、石や木のように存在していても、意味がない。神は、そうした存在物を超えた存在として、つまり、存在しない存在、という矛盾そのもの、の、究極の点を名指している、というわけだ。」
人形くくぅ「だから、そうした裂け目の名称であるために、神は存在する、とか、神は存在しない、とかいう、議論を、常にもたらすわけだ。ある意味、両方正しいわけだ。
こくまくくぅ「だから、完全性、のような神は、むしろ、単なるイメージにすぎない。神とは、むしろ、至高の不完全性なわけだ。」
人形くくぅ「偶像崇拝は、父か何かの、知っているイメージの投影だ。
こくまくくぅ「神は、他の場所を穴埋めする、と同時に、穴埋めを妨げる、でなければならないわけだ。」
人形くくぅ「神学的な議論そのものなわけだ。
こくまくくぅ「現実とは別の場所は、定義からして、表象不可能な何か、であるから、あらゆる欲望の対象は、その欠落を埋め合わせる、空想的な代理物であり、その代理物の機能は、その偶像的な仮面の向こう側には、不可能な実体が存在している、という、信念の維持なわけだ。」
人形くくぅ「人は、そうした信念にとりつかれている、わけだ。だから、欲望は際限ない。欲望は、神を求める希求の代理物だ。だから、技術者を、神とあがめたりする。
こくまくくぅ「ラーメンも、神の世俗的な代理物だ。ラーメンが、欲望の対象として最適なのは、欠如を埋め合わせるものは、理屈から言えば、確固な存在物ではない、からだ。」
人形くくぅ「欠如の詰め物は、空無の具現でなければならないからね。
こくまくくぅ「実体的なフェティッシュな対象よりも、より非実体的な、関係性という機能であることが、必要であるから、まさに、ラーメンのフレキシブルな機能性は、それに適しているわけだ。空想的な信念をより持続できるからね。」
人形くくぅ「豊富なバリエーションが、どこかにあるはずの・・・、という期待感を維持するわけだ。

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塩ラーメン 背脂こってり 600円

こくまくくぅ「裏メニュー、と言っていいのかな。表には、ただの塩ラーメンしかありませんが、頼めば、背脂入りで、つくってくれる、というわけです。」
人形くくぅ「まろやかさが身上だ。昆布だし(と思うけど)のあまみと、背脂のあまみとが、淡い塩味の上で、とろけるようなあまみのハーモニーを奏でます。塩ラーメンだけど、ギリっとした塩気のタイプではない。
こくまくくぅ「麺工房ミタニ製の特注細麺が、よく合っていてうまい。下の中太麺とともに、優れものの麺だ。くどさがなく、食感に独特のひねりがある感じ。」
人形くくぅ「塩ラーメン+背脂、自体があまりないと思うけど、食べたことないような味わいで、なんだか、郷愁をそそられるような、ほっこりしたうまさだ。醤油ラーメンの背脂バージョンもいいしね。
こくまくくぅ「原点回帰的なね。一巡して、温故知新モードに突入するかもなあ、という気もする。醤家(水戸)とかね。何より、大人っぽい、落ち着いた風情もいい。バブリーなガキっぽい新作ラーメンラッシュも、疲れるしなあ。かつて、ひと頃、東京で食べていて、ほとほといやになった。新店がウケ狙いの外連味が多すぎてね。」
人形くくぅ「石神秀幸氏も、そう言っていた。都内よりむしろ郊外の方がいいと。同感できる。石神氏は、確か世田谷の出身だと思うけど、かつて、環八とかをママチャリで走ってラーメン店巡りをしたりもしていたようだけど、まさに、我もそれと同じ。でも、都内はキワモノも多くて、うんざりするところもある。
こくまくくぅ「何がどうともいえないんだけど、なんとも、しみじみといい味わいだなあ、これ。」
人形くくぅ「そういうメニューは、やはりないんだけど、味噌でも、背脂にしてもらいたいんだけど、どうかね。野菜はなしでね。
こくまくくぅ「よくあるように、素材は何を使った、とかどうとか、じゃあないんだよねえ。そういう問題ではなく、もっと別の次元の、出来栄えの妙なんだよね、ほしいのは。その点、醤家もそんな感じだ。屋台とか、建物とか、そういう雰囲気も入り込むよねえ。」
人形くくぅ「心意気とかね。人が粋じゃあないとね。

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スタミナラーメン ホット 650円

こくまくくぅ「今日は、先客2人がスタミナ冷やしで、それと一緒に調理したせいか、餡が、いつもより、若干少なめな感じで、ちょっと残念だけど、まあ、こういうこともあるだろう。」
人形くくぅ「細かいことは、まあね。やはり、このSSSがクセになる。
こくまくくぅ「何、それ。」
人形くくぅ「スタミナ、醤油スープ、醤油餡。冷やしもいいけど、たぶん夏にはそっちだろうけど、このダブルの醤油味の絡み合いがねえ。絶妙。
こくまくくぅ「あと、油の風味ね。やはり、バランスの妙だから、同じようにやっても、なかなか、こうはならないだろうなあ、という味だ。一番いい線を突いているはずだ。なんてことない醤油の味といえば、そうだけど、されど、できないね、微妙な味の決め方だ。プロ、なんだよねえ。」
人形くくぅ「錬金術だよね。いい具合に仕上げている。完成度が高く、ブレもない。
こくまくくぅ「名人技の域だ。フライング・ヤサイもうまい。何もかもが、過不足なく、ちょうどいい。」
人形くくぅ「醤油の濃さ、風味が命だ。
こくまくくぅ「あと油もね。」
人形くくぅ「油そばもパンチもこってり醤油も、やはり、醤油の味わいが魅せどころだ。
こくまくくぅ「醤油をうまく味わうには、やはり、これだ。中太麺の持ち味も、他店にない、独特のうまさだ。クセになるし、飽きないよねえ、この麺。」

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ミニくくぅ「この木、なんの木、気になる、気になる・・・


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by dasenkadasenka | 2013-05-16 18:15 | 水戸市