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やまりすがたべるもの

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ら麺 はちに

住所 茨城県高萩市上手綱591-1
電話番号 0293-44-3328
営業時間 11:00~14:00/17:30~20:30
定休日 不定休
駐車場 あり
禁煙


ととり「やあ、りすざるくん、こにゃにゃちは。」
りすざる「やい、最近、生意気だぞ。やまりす学園の講義で、ぼくが居眠りばかりしている、といいふらしているだろ。」
ととり「え、そんなことありませんよう。(でも、本当のことだし)」

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りすざる「まだ、塩ラーメンを食べてないから、食べに来たかったんだあ。」
ととり「11時開店と開店時間がはやくていいですねえ。11時半前に到着したけど、もう、けっこう入っている。ぼくらが入って間もなく満席近い感じだ。朝から盛況だなあ。」
りすざる「店員さんの数が多い。繁盛しているということなのだろうなあ。常連さんらしき人が多い感じだ。地元の雄、といったところなのかなあ。」
ととり「店内は広いので、ゆったり感がある。装飾も軽快で、気安い感じだ。」

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岩のりしおらーめん 700円

りすざる「ずっと食べてみたかった、塩ラーメンをいただいた。うま! スープもいいし、この中太麺も、やはり個性的なもっちり感の、しゃれた持ち味で、うまい。」
ととり「ひょっとして、3種類のメニューの中で、一番いいかも。」
りすざる「スープは、かなり斬新なうまい味、って感じがする。塩といっても、甘ーい味わいだ。ややあっさりめの鳥白湯なんだけど、このスープ自体の持ち味の甘さのようだ。それが活かされているのだろう。」
ととり「甘みのある、うまい味の鶏白湯だ。鳥白湯というと、茨城では、濃厚などろどろスープが主流のようだけど、濃すぎなくて、ほどよい濃度で、飲みやすく、一般ウケする感じのいい線じゃあないかなあ。」
りすざる「おそらく、この甘い味わいが、単調にならないための配慮なのだろう、大根おろしと梅干しがトッピングとして添えられている。まあ、両者がなくても、十分にいけそうなうまさだけど。」
ととり「そうだね、そもそも、両者は、それほど自己主張が強くもない。まあ、そこはかとない、とはいえ、でも、それらの微妙な味覚要素が、加わり、作用して、微妙に、スープの味のバランス関係を形成しているのだろうね。なんだか微妙にうまいのだ。」
りすざる「大根おろしも梅干しも岩海苔も、いずれもスープの持ち味を邪魔しない、穏やかな風味のものだ。こういったものが効きすぎて、バランスのおかしい店はよくあるからね。ただ入れりゃあ、おしゃれで、様になるかな、みたいな。岩海苔なんか、ヘンに磯臭いとちょっとねえ。桜海老もなんだかなあ。」
ととり「やりすぎ感が気になるところなんだよね。気が利きすぎて間が抜けている、というかね。だから、ちょっと心配したけど、これは、嫌味のない風味でいい感じだなあ。」
りすざる「センスだよねえ。センスよくこなしている感じだ。見た目の色合いとしても、とてもきれいだし。」
ととり「梅干しを崩してお召し上がり下さい、と運び手の店員さんが言い添えていったけど、その必要があるのか、どうか、よくわからない。で、崩さずにいただいたけど。蜂蜜漬けの南高梅なので、とってもフルーティでおいしく、時々かじると、いい箸休め、気分転換、アクセント、になって、いい感じだ。念のためいうと、酸っぱくはない。」
りすざる「えなみ(福島)の塩ラーメンを思い出すね。あそこも南高梅だ。ここと同様に大粒のものだ。+100円のトッピングだけどね。」
ととり「まあ、塩ラーメンに梅干しは定番だから、あちこちで、よくやっている。最近行った店では、鉄風(東海)、赤つち(日立)で梅塩を出している。」
りすざる「あさりのだしも加わっている、という、この塩スープが、とにかくおいしい。なんか、上品なクラムチャウダーみたいな味わいで、しゃれた味を実現している。そして、単にうまいだけでなくて、ラーメンスープとしてうまい、というか、すごくいかしている、という感じだ。」
ととり「ありそうで、ないような、ちょっと、はっとするような味わいだね。あさりの塩ラーメンといえば、いぶし(宮城 亘理)にも、岩海苔塩中華そば、というのがあって、あさり油が使われていた、けど、岩海苔がやたら多くて、やや過剰に磯臭かったなあ。過ぎたるは及ばざるがごとし、だ。」
りすざる「パイタンというと、派手に喧伝され、人口の膾炙する、けど、ちょっと軽いと、地味な感じになって、話題性にのらないから、もったいないところだ。やたらなパイタンより、キレている味のような気がする。」

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濃口正油らーめん 650円

ととり「まあ、塩だから、素のスープの味わいが、より際立って、よくわかる、とはいえ、他のラーメンも、同じスープだ。なので、醤油も、やはりじんわりと甘ーいスープがうまさの中心だ。ちょっと酸味のあるうまい醤油の風味が、スープの甘さを引き締めている、感じだ。」
りすざる「そうねえ、味噌は、それ自体がまろやかなので、やや、まったりしすぎているのかな。」
ととり「あと、焦がした野菜の香ばしさが、軽快なアクセントをつけているね。この店の特徴だ。」
りすざる「まあ、人によっては、焦げた味は、いただけない、と思うむきもあるかもしれないけどね。焦げてしまった、失敗の味、だと思ってね。」
ととり「鉄板焼きでさ、最後に残った焦げた野菜の風味、と言えなくもない。まあ、むしろ、それがまたうまいんだよねえ、という、逆転の発想なんだろうけど。さすが、北海道系って感じでもある。焦げのうまさを知っている、バーベキュー由来なのか。」
りすざる「やり過ぎてしまった味、と思う場合もあるかもしれない。つまり、うまく、きれいに炒めた方がいい、と考えるケースだ。」
ととり「焦げ臭さは、通常は失敗だからね。そう思っていただくと、焦げが香ばしくて、うまさ倍増、とも、やや重い、くどさ、とも、どっちにもとれる感じがするところだ。」
りすざる「要するに、好き嫌いだよね。まあ、どんな味にも、好き嫌いはあるわけだからね。焦げ味は、逆転の発想で、失敗作も実はうまい、と、逆手をとるわけだ。」
ととり「二次的な副産物を、正統へと転倒する、というかね。焦がし醤油とか、焦がし味噌、というのも、いっとき、流行りそうになった。でも、終息したようだなあ。あまり浸透しないようだ。」
りすざる「まあ、正統は、常に、正統なんだよね。異端が、正統にはならない。ジロリアンなんかは、まさに、邪教というか異教徒だよね。でも、正統な、あっさり清湯スープを崇める人はやはり多い。」
ととり「濃厚白湯もそうかもね。正統に対するマニエリスムなわけだ。」



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by dasenkadasenka | 2012-05-09 18:42 | 高萩市