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やまりすがたべるもの

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ハリケンらーめん

住所 茨城県つくば市栗原2857-8
電話番号 029-886-3833
営業時間 11:30~14:30/17:30~21:30
定休日 月曜日
P あり
喫煙 不可



黒い瞳のなたり-す「道路沿いに張られた布に店名が記されている。かっこいい目印だね。」
りすっち「道路から入る、かなり広い駐車場の奥に、店舗があるけど、他に看板類は一切ない。」

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黒い瞳のなたり-す「店正面の壁というか屋根に、店のしるしの、デザインマークが、かっこよく、ぽつんとあるだけだ。」
りすっち「店に入ると、店内奥の厨房に沿った、一列のカウンター席があり、その手前には、大きく空間があいていて、そのがらんとしている感じがおしゃれだなあ。」
黒い瞳のなたり-す「そうだね。何かちょうどいい広さの感じの、そのスタイリッシュながらんとしたスペースには、隅の方に4人掛けのテーブルが一つだけ置いてある。」
りすっち「簡素だけど、贅沢な感じの空間設計がいいね。」
黒い瞳のなたり-す「こうした広くとられた店内スペースは、壬生や守谷の二郎にも見られる店内構造だ。」
りすっち「待ち客を考慮に入れた間合いの、スペースづくりなのかもね。」

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黒い瞳のなたり-す「マスターが、カウンターの向こうの厨房内奥の壁にある勝手口を開けると、その外には、草木と土肌の広い土地が広がっている、がらんとした茶色っぽい光景がかい間見える。」
りすっち「店の裏には、広くあいた平地がひたすら広がっていて、まるで、荒野の一軒家みたいだ。」
黒い瞳のなたり-す「なんか、西部劇みたいな・・・。」
りすっち「なんだか、今にも、扉を開けて、流れ者が入ってきて、ガチャリと音を立てて戸口に立っていそうだ。カウンターで食べていた全員が、その気配に箸を止めて、その方を振り返る。張りつめた視線の交錯の中、マスターが、いらっしゃい、と口を切る。入ってきた客は、上着のポケットに手を入れて取り出すのは・・・」
黒い瞳のなたり-す「財布だ。券売機で食券を買うんだ。」

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鶏そば 塩 700円

りすっち「濃厚な鶏白湯だ。ほとんどポタージュスープみたいだね。」
黒い瞳のなたり-す「ラーメンの奇形化、変形化が進行する、流行のムーブメントの中で、一つの方向が、どろっとした濃厚なポタージュスープ系のノリだね。鶏でも豚骨でも野菜でも。」
りすっち「思えば、きら星(武蔵境)なんかは、とんこつのとろっとしたスープで、そのさきがけだよね。」
黒い瞳のなたり-す「さらに、これは、他分野の技を導入する系だね。マスターは、フレンチ出身らしい。」
りすっち「このまろやかなスープは、朝食に、パンとともに、カップに入って出てきても、なんの違和感もなさそうだ。」
黒い瞳のなたり-す「マイルドなチキンクリームスープだね。薬味が玉ねぎの微塵切りだし。この玉ねぎが、かためでシャキシャキしているのが、合っていてうまい。」
りすっち「添えられているガーリックトーストが合うの当然の感じだ。ト-ストついでにいうと、えるびす(水戸)のペペロンチーメンのパン添えが白眉だ。」
黒い瞳のなたり-す「茨城には、白濁した濃厚な鶏白湯が多いけど、店によって全然違い、幅広くいろんなバージョンがあるね。」
りすっち「本当にいろいろな食べ比べが楽しめる。これは、かなり、洋食のポタージュみたいにまろやかで、おいしくて飲みやすい。ラーメン好きでなくとも、パン食系の人には受けるかも。」
黒い瞳のなたり-す「赤く見えるのは、ドライトマト片だ。ドライトマトって割と高価だけど、これは、自家製かな。風味が軽くさわやかだ。色味のアクセントとしてかわいい、というか、かわいすぎるか。補色対比の緑の葉片は、なんだろう、水菜系のような感じだ。」
りすっち「鶏ひき肉の肉団子も入っていてうまい。ナンコツ入りで、コリコリしている。」
黒い瞳のなたり-す「でもまあ、肉団子は、えなみ(福島)には負けるかな。」
りすっち「えなみの塩ラーメンは、完璧だからなあ。あの肉団子はうまい。これは、2番目としておこうか。」

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濃厚つけそばエビ風味 800円


黒い瞳のなたり-す「ここは、蒲田の菅野製麺の麺らしい。札が掲げられている。風天(龍ヶ崎)と同じだ。」
りすっち「ふじに醤油のプレートも掲げられているね。さんび(水戸)と同じだ。」
黒い瞳のなたり-す「自家製麺に対抗して、ブランドを打ち出している感もある。」
りすっち「麺を製麺所に任せている店は、その分の力をスープづくりにかけるから、凝りに凝ったスープをつくる傾向にあるかもね。」
黒い瞳のなたり-す「過剰なスープづくりや、変わったコンセプトのラーメンっづくりに血道を上げる、というかね。」
りすっち「まあ、思い込みかもしれないけど、やっぱり、製麺所の麺は、どこか、既製品っぽい、というかね。醒めた感じがする、というか。」
黒い瞳のなたり-す「死ぬほどたらふく食べたい気にならない、というところもあるかな。そのことを確かめるには、えなみ(福島)に行くといいだろうね。」
りすっち「つけダレは、魚粉入りのとんこつ系の濃厚魚介だ。やはり、マイルドな味が特徴のようだね。」
黒い瞳のなたり-す「濃厚魚介も、店によりいろいろではあるけれど、ざっくりと大まかにいえば、魚粉のせいで、かなり似たり寄ったりな感じがするね。なんだろう、この横並び感は。」
りすっち「うまいけど、飽きるね。」
黒い瞳のなたり-す「さらに、これは、えび油入りなんだけど、魚粉の風味と海老油の風味が、ちょうど同じくらいで、ガチンコでおもしろいけど、中途半端な感じもある。」
りすっち「もっと、えびが強くてもいいなあ。でも、そもそも、だいぶマイルドなえび油だね。」
黒い瞳のなたり-す「さらに、ソフリットされた野菜とカレー粉が混ざったらしいカレーペーストがついてきて、味変が楽しめるようになっているんだけれど、やっぱり、マイルドな上品なカレー味だ。」
りすっち「ヨーロピアンなのか。穏やかなスパイシー感で、終始、マイルド路線が徹底しているようだ。」
黒い瞳のなたり-す「マスターの味のセンスの個性なのだろうね。」
りすっち「まろやか路線で、品がいい、とも、煮え切らない、とも、いえそうかな。」
黒い瞳のなたり-す「まあ、味の主張だからね。」
りすっち「えび油に魚粉、カレー餡、と、なんともにぎやかだけど、流行りのものがどんどん入ってくる、茨城のカーニバル的な感性は、おもしろくて、好きだなあ。」
黒い瞳のなたり-す「やる気まんまんだよね。」
りすっち「お客さんも微熱を帯びて、ラーメンを語っている人が多い感じだし。いいことだ。」



(ラーメンカーニバル 黒い瞳のなたりーす & りすっち)
by dasenkadasenka | 2012-01-08 16:42 | つくば市