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やまりすがたべるもの

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麺屋 むじゃき

住所 茨城県水戸市東台1-5-31
電話 029-231-9008
営業時間 11:30~14:00/18:00~21:00
定休日 月曜夜の部 木曜日
P 有
禁煙
http://05.xmbs.jp/menyamujaki/


どぐろねこ、と、やまねこ、が、スワンボートに乗って、千波湖の湖面を、くるくると走り回っている。湖面には、白鳥や黒い白鳥が泳いだりしている。彼らのスワンボートは、ほとんど実体のない念力の産物で、やがて、湖の端まで来ると、透明になったが、彼らは、そのまま、透明なスワンボートに乗っているかのように、運転する姿勢で座った格好のまま、湖面上を水平移動し、ついで、そのまま、今度は、上陸して、陸上を移動しはじめ、千波湖から続く道路上の中空を、その運転する姿勢で座った格好のまま、さらに滑走していく。無表情な顔はまっすぐ前を向いたままで、全身の毛が風に靡いている。途中、一度間違えて、四つ角を曲がってしまい、線路を超えて、水戸駅の北口の方に行ってしまったが、すぐに気づいてUターンし、引き返してきて、何事もなかったような澄ました顔で、また、もとの道に戻り、疾走し、そして、しばらく行って、その道路沿いのラーメン店に着くと、彼らは、透明なスワンボートを止め、そこから降りた。

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どぐろねこ「やあ、久しぶりにボート遊びは楽しかったな。」
やまねこ「爽快だったな。」
どぐろねこ「途中、ちょっと間違えたが、うまく来れた。」
やまねこ「水戸駅周辺の道はむずかしいな。」
どぐろねこ「いやあ、この店は、行列店だ。何人か並んでいる。」
やまねこ「店の正面も、周囲も、せいせいしていて明るい感じだ。」
どぐろねこ「好感度のよさそうな店構えだ。」

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鶏白湯 むじゃきそば 700円

どぐろねこ「さて、パイタンだけど。」
やまねこ「最近、第いくつかのラーメンとか言われて、流行り出しているようだ。」
どぐろねこ「そう、このあたりは、多いよね。でも、まあ、昔から、あることはある。」
やまねこ「はじめて、濃厚な鶏の白濁スープ、ということでいただいたのは、10年以上は前かな。中野の、たつ蔵、という、新店で、そのころ、豚骨など、濃厚なスープにハマっていたから、楽しみに行ったのをおぼえている。」
どぐろねこ「いや、違うな。オーモリ(東村山)、もそうで、もっと前だよ。」
やまねこ「ああ、そうか。人気店だったなあ。あの店は、新潟の、おもだかや、の出身のご主人がやっていたんだけど、もう店仕舞いしちゃった。おいしかったんだけどね。」
どぐろねこ「まあ、濃厚なとんこつスープの、鶏版、で、豚よりは、くせはない、かな。」
やまねこ「まあ、同じパイタンでも、店によってだいぶ違う。ここのは、かなり濃度が濃い。」
どぐろねこ「とろとろというより、コラーゲンが、もう固まりそうな、ふるふるした感じだ。」
やまねこ「この濃度の感じは、若武者(二本松)に似ている。あそこは、豚骨も入っているけど。」
どぐろねこ「濃いけど、風味は、軽くて、くどくはない。醤油味ではなくて、塩味でいただきたい気がする。」
やまねこ「この、こってりした感じを、玉ねぎのみじん切りが助けてくれる。ただ、もう少し、粗い方がいいかなあ。もっと玉ねぎの味がする方が、助けになりそうだ。」
どぐろねこ「そうだね、そして、塩味だったら、ポタージュみたいになってよさそうだなあ。」
やまねこ「会津の、こうみ家、みたいにね。あそこは、とんこつだけど。」
どぐろねこ「この中太麺は、スープとの相性は、まあまあかな。いつも思うんだけど、パイタン、って、麺を合わせるのが難しい気がする。」

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鶏清湯 煮干しそば醤油 650円

どぐろねこ「こっちは、本当に、あっさりだ。この店は、わかりやすくて、いいね。明快だ。メニューで混乱しない。」
やまねこ「こってりは、あくまでこってり。あっさりは、あくまであっさり。どちらの派にも、しっかり満足してもらえそうだ。人気の秘訣か。」
どぐろねこ「煮干の風味が、ぷんと香って、うまいなあ。」
やまねこ「一口目の煮干し臭さがうまいなあ。でも、ねこが言うと、なんか、あまりにもリアルにハマりすぎていて、具合が悪いなあ。」
どぐろねこ「ほんと、おれたちが、うまいうまいって言うと、ばかみたいだよなあ。」
やまねこ「そのまんまじゃねえか、って感じで、シャレにならない。」
どぐろねこ「まあ、それは、ともかく。この細麺のコリコリ感もいい。最初の何口かは、煮干しと細麺のうまさで、インパクト大だなあ。」
やまねこ「香りって、だんだん鼻が慣れて、というか、ばかになって、あまり感じなくなるからね。」
どぐろねこ「そう。それでさ、食べ終わって、一息ついて、水を飲んでから、また、ちょっとぬるくなったスープをすすると、煮干しの匂いがぐっときてさ、いいんだよなあ。」
やまねこ「やっぱり、ねこが言うと、なんかばかみたいだ。」
どぐろねこ「いやあ、うまかった。最近、煮干しスープも流行っているんだよね。煮干しも、店によって、結構味が違う。」
やまねこ「この店は、流行りの両刀使いで、ツボを押さえているわけか。」
どぐろねこ「和風系の名店、勇次(町田)を思い出すような、ストレート細麺と、澄んだ煮干しスープだ。」
やまねこ「全然、ノリが違うけど、ぼくは、杭州飯店(燕)のえぐいような強烈な煮干し風味がすきだなあ。」
どぐろねこ「角館のいとう、も、強烈だ。男の煮干し、だ。」
やまねこ「いとう、と言えば、喜多方のいとう、も、ガツンとくる。後、いいのは、生江(会津美里)、ラーメン好房(須賀川)、きむらや。(会津若松)、めでたいや(会津若松)、ひかり食堂(多賀)、とかね。」
どぐろねこ「きりがないから、もうやめよう。ねこのばか話みたいだ。」
やまねこ「チャーシューは、炙り豚ばらロールと鳥胸肉の二種類、でおいしい。」
どぐろねこ「鳥は、しっとりやわらかくジューシーで、周りについているブラックペパーも、うまくていいアクセントだ。」


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(煮干し大好きコンビ どぐろねこ & やまねこ)
by dasenkadasenka | 2011-10-25 18:19 | 水戸市