住所 茨城県水戸市見川2267-3
電話番号 029-241-1330
営業時間 11:00 ~ 15:00/18:00 ~ 21:00
定休日 月・木曜日
駐車スペース 有
こくまくくぅ「今やラーメンは、軽薄なノリだけの時代ではなくなってきた。」
人形くくぅ「
いい加減、話題性オンリーは飽き飽きしてきたろうし、内容の浅いものの底がすけて、やることが知れてきただろう。一過性で、すぐに消えるし・・・」
こくまくくぅ「ネットの普及が、派手な話題性に、とりあえずおもしろずくで、まず飛びついただけの、上げ底現象だ。」
人形くくぅ「
若者人気と言っても、そもそも若者の見識や舌感覚など、はじめから信用なんかできないわけだし。多くの人が、そろそろつき合わなくなるんじゃあないかね。ローカルな珍しもの好きも、冒険どころか、余計なゆるさの容認だったわけだ。そうした、情報上のから騒ぎも消費され尽くした感じがする」
こくまくくぅ「たぶん、ラーメンももう末期なので、三流の乱痴気騒ぎも終息し、落ち着いた実力主義に収束していくだろう。」
アブラ―マン「
私は、いなくならないわよ!」
人形くくぅ「
あ、びっくりした、だれだ、君は! いつ間にか、われらのテーブルの横に子どもが立っている・・・」
こくまくくぅ「しかも、不気味なマスクをかぶっている・・・」
アブラ―マン「
アブラーマン、です。わたしは、消えないわよ!」
人形くくぅ「
あ、横に座った。その覆面なんだか怖いなあ。」
アブラ―マン「
油ソバは、不滅です! 透明な油と茶色い醤油ダレ、をあらわしたマスクです。」
こくまくくぅ「わかるような、わからないような・・・、それで? なんなんだ、君は。」
アブラ―マン「
らぶあぶら計画と聞いてやってまいりました。」
人形くくぅ「
アンテナが高いな・・・」
アブラ―マン「
いえ、たまたまです。・・・まあ、興奮して、邪険にせず、お邪魔させてください。」
こくまくくぅ「別に何も言ってないけど。」
アブラ―マン「
では、らぶあぶらの、ラブ、の話からはじめましょうか・・・」
人形くくぅ「
・・・・・・ラブ?」
アブラ―マン「
そうです。男女関係です。」
こくまくくぅ「そこかい。全然関係ない気するなあ・・・。それに、子どものくせに・・・」
アブラ―マン「
男女関係は存在しません。」
人形くくぅ「
はあ・・・?」
アブラ―マン「
秩序世界は、自然から遊離した空虚な人為的世界であるために、動物本能はストレートに作動していません。中断されている本能の代わりに、文化があるわけです。」
こくまくくぅ「はあ・・・」
アブラ―マン「
男女差は、文化的に強調され、歪曲されます。単純化すれば、男性は誘惑し、女性はそれをはぐらかす、という、動物的な誘惑とはぐらかしのかけひき、が、文化的に再構築され、人工的にクローズ・アップされ、誇張されています。」
人形くくぅ「
なるほど、それで・・・」
アブラ―マン「
本能的な落としどころを欠いている、ために、そうした極端に規範化されたかけひきが、延々と増幅されて空回りするわけです。」
こくまくくぅ「ふむ。」
アブラ―マン「
まあ、なので、そのため婚姻という文化制度もあるわけです。」
人形くくぅ「
徹頭徹尾、人工的なわけだ。落としどころも文化的にしつらえる・・・」
アブラ―マン「
しかも、歴史的には、多く、男性中心主義であるために、男性的覇権の執拗な誘惑から逃れる、ヒステリー的なベクトルとして、それをかわす女性性が形成されます。」
こくまくくぅ「あなたのいうところのものではない、というヒステリー的な否認だ。」
アブラ―マン「
こうした接点のない平行線のため、男女関係は存在しないというわけです。」
人形くくぅ「
男性中心主義と、その支配への対抗、として、分化してしまうわけか。」
アブラ―マン「
そうした両者を引き離す距離を正確に測ることができるような中立的な立場は、存在しません。」
こくまくくぅ「なるほど。中立的な仲裁の場所に立つ者などいない・・・」
アブラ―マン「
立場は、必ず、男か女の立場に還元されてしまうわけです。」
人形くくぅ「
どのような立場であっても、何かを支持することになるため、正確に公平に語ることができるような、客観的な第三者の立場は、存在しない、ということか。」
こくまくくぅ「ある立場は、すべて、それ自身において、他のすべてを一方的に包括している、ということだ。」
アブラ―マン「
だから、伝統的な知恵は、世界を擬人化してとらえて、陰陽や、光と闇、能動と受動、のように、性差の含意をぬぐえない対立構造によって、世界を把握します。がしかし、こうした落とし穴によって、あたかも、男女は、対極がお互いに補完しながら全体を構成する、かのように、思い込みがちですが、実は、男女は、そのような対立にはない。そもそも、対立そのものを眺めている、中立的な公平な立場など、存在しておらず、あるとすれば、それは、男性中心主義でしかありません。」
人形くくぅ「
男性の見た、ご都合主義的な世界観なわけだ。」
こくまくくぅ「常に、どちらかの原理によって中心化される他はないわけか。一方通行のすれ違いなわけだ。」
アブラ―マン「
さあ、時間が来たようです!」
人形くくぅ「
え! 何の時間? 一方的だなあ。」
アブラ―マン「
おいとまです。次の講演が待っているのでね。」
こくまくくぅ「講演?」
アブラ―マン「
次に行くのは、これをご覧になっているあなた、のところ、かもしれませんよ!」
人形くくぅ「
なんだそれ。」
こくまくくぅ「そんなこと、あるかい!」
人形くくぅ「
あ、立ち上がった。」
アブラ―マン「
油ソバを食べていれば、私が来る、かもね。ふふふ。」
こくまくくぅ「歩き去っていく。」
アブラ―マン「
さようなら、また会いましょう!」
人形くくぅ「
背中越しに手を振った。・・・店から出て行った。」
こくまくくぅ「釈然としない。誰なんだ、あれは・・・。あれ、向こうからミニくくぅがやってきた。」
人形くくぅ「
あれ、ミニくくぅ、いま、謎めいたアブラ―マンとすれ違わなかったか?」
ミニくくぅ「
ええ、確かに。実は、アブラーマンから、これを預かったんですよ。」
こくまくくぅ「おお!
東京多摩地区 油ソバ・コレクション、だ。」
ミニくくぅ「
これを、らぶあぶら計画のページの最後に載せたらどうか、という提案です。」
人形くくぅ「
なるほど・・・」
こくまくくぅ「ありがたいが、それにしても、いったい誰なんだ・・・」
油ソバ 700円
こくまくくぅ「
前回の一直プレゼンツ・旭川ラーメン計画は、
メニュー替えのための、
つなぎだったようだ。まあ、特別メニューを挟んで、値上げ申請があるのかな、と予感はしてたんだけどね。」
人形くくぅ「
メニューが増えた! えびつけ、も帰ってきた! 豚清湯+えびも楽しみだなあ。」
こくまくくぅ「おや、柚子醤油つけ(↓)、もある、忙しくなるなあ、と思った、その瞬間、見慣れぬ文字が! なんと、衝撃の新メニューとして、
油ソバがあるではないか!!!」
人形くくぅ「
見た瞬間、迷いなくメニューボタン押しました(笑)。これは、予期せぬ出来事だった。ついに、こんな事態がきてしまったか!」
こくまくくぅ「今日は、前回フラれたんで、ぶたちんラーメンを、と思ってきたんだけど、ぶたちんらーは、今日もお預けだっ! (これも、食べたかったー)」
人形くくぅ「
さて、メニューボタンには、油ソバ、と、油ソバ生卵、がある。えらい!」
こくまくくぅ「生卵を悪く言うつもりはないけど、これは、オプションでいい! これを選択制にしないのは、一流店と二流店の分かれ目だ!!!(笑)」
人形くくぅ「
もう、そういう店には行かないからいいけど。」
こくまくくぅ「まあ、二流店は放っておいて、本題に。これは、古典タイプの油ソバ、です。」
人形くくぅ「
下↓の写真に、東京多摩地区の古典タイプの油ソバの名店を紹介しました。地元なのでね。もちろん、自分で撮った写真です。」
こくまくくぅ「一直の油ソバはねえ、古典タイプだけど、最新センスかもねえ。麺、油、タレ、ネギ、など、要素のグレードが高い。まあ、
ニュークラシック油ソバ、としておきましょうか(笑)。」
人形くくぅ「
まあ、ついでなので、比較すると、ここのは、油とタレの感じが、近所のえるびす(水戸)に似ていて、自分的にはやや、油が少ないかなあ、という印象もある。下の東京の大御所は、油がもっと多い気がするんだけどね。」
こくまくくぅ「なんとなく、地方は、どこも、油が少なめ、なような印象だ。油っぽいと敬遠されるのかなあ。東京のだと、食べ終わったどんぶりの底に油が残るくらいだけど、今回も残らない。もったいなくて、残った油を舐める、のでよく覚えているのだ(笑)。写真の見た目でも、油で麺がもっとぬらぬらしてませんかねえ。ついでに言うと、器が、
ぶぶかと、同じ(!)、ですねえ。」
人形くくぅ「
まあ、あと、それに、定番の、ラー油と酢がつかない。ラー油はかけてみたかったなあ。酢は卓上にあるんだけど。最後にそれをちょっと入れたけど、やはり酢だけじゃあねえ・・・」
こくまくくぅ「もちろん、何も足さなくても、十分にうまい、けどね。油ソバって、麺も勝負どころだ。麺食感と油タレ食感の相性以外の何ものでもないわけだ。この自家製麺は、極上なのでね、文句ないところ。それに、ゆで上がった釜揚げ状は初めてなので、この食感も感激。麺のかたさは、最近ずっと食べているけど、わりと交互くらいに、かため、やわらかめ、のサイクルだ(笑)。今日はかため。まあ、どちらでも良好なんだけど、やわらかめだと、もっと合うような予感がした。次はそれにあたるといいなあ。」
人形くくぅ「
やわらかもっちり、ね。よりアブラに合いそうな。油の風味はいい感じだ。主観的イメージだけど、卵っぽい風味のするうまい油だ。これ、王道だ。下では、珍来軒が、まさに、それ中のそれ。タレの汁多いが油もたっぷりだ。宝華も珍々亭もそれ。あと、ゴマ油系もある。ぶぶかはそっちだ。ぶぶかは、タレと乳化させてでてくる。これも激ウマだ。ぶぶかは行列がすごかったなあ。あの辺りでは、ぶぶかと近所のホープ軒がすごい行列だった(だいぶ前の話だけど)。そろそろまた行くかなあ。」
こくまくくぅ「最近、多摩地区油ソバご無沙汰だけど、ひょっとしたら、いまでは、素朴かもなあ、の懸念も。それに、向こうも変わったかもしれないし。」
人形くくぅ「
とにかく吸引力抜群のパワフルなうまさ、だったけどね。」
こくまくくぅ「一直のは、洗練された感じだ。最近いただいた中では、一番かもね。えるびすもいい。というか、えるびすに、タレの醤油感の濃さやあまり甘くない感じ、とかが、似ている。ちょっと面白い共通項だ。」
人形くくぅ「
ここの特筆すべき特徴点は、ネギ量の多さだ。かなりな量で、まるで、モツ煮とかを食べる時のよう、だ。これが、ちょっと多めで濃いめかなと思う漆黒の醤油タレと、よく合う設計となっている。かなり特徴的なネギ感テイストの油ソバだ。ネギでガンガンくる味わいだ。」
こくまくくぅ「ニュータイプ(笑)。まあ、とにかく、一直なのでね、高品質なこなれたうまさだ。」
人形くくぅ「
ほんとうに、ひょっとしたら、次の流行り、油ソバ、ですよ(笑)。前回は、旭川ラーメンが次に来る、と放言したけど・・・(笑)、やっぱ、油ソバです(笑)。」
こくまくくぅ「嘘から出た真もあるからなあ(笑)。蝶の羽ばたきが、台風を引き起こす、という説もあるからなあ。みなさん、今年は、
ニュークラシック油ソバですよ。ニュークラシック清湯なんて、もう古い!(笑)」
人形くくぅ「
いずれにしても、センス問われる。流行りといっても、そう簡単に垢抜けたものなんてつくれない、油ソバも清湯も。シンプルなだけに、やったところで、やっぱり三流店でした、と、化けの皮がはがれる店続出だろう。実力が求められている、ということでもあるのかもね。まあ、それでもって、油ソバや混ぜそばに生卵載せるんだろうけど。あれ、まずいことの免罪符ですよ。」
こくまくくぅ「お詫びに(笑)。なんとか、誤魔化して食べてください(笑)。栄養もあるし、みたいな。」
人形くくぅ「
下の名店には、もちろん、ついてきません。生卵載せる人ときどき見かけるけどね。高校生が、ぶぶかで、よく、生卵とマヨネーズ、トッピングして、ぐちゃぐちゃにしてたなあ。食べ盛り向け。」
こくまくくぅ「だって、ラーメンに生卵載せないよねえ。それと同じだよ。普通はね。やる人もいるけど。別にやるのはいいんだけど、選択でしょ。」
人形くくぅ「
まぜ麺より、具が少ない、とさびしがる人もいるけど、それも、まあ、誤魔化し、の類ですよ(笑)。シンプルさで、潔く勝負できる実力主義なら、具なんてあまりない方がいい!」
こくまくくぅ「これからの、一番の流行りは、実力主義です(笑)。ハメはずしすぎたんでね。」
つけそばゆず醤油 780円
こくまくくぅ「さて、油ソバのインパクトでかすんでしまいそうだけど、自分的には、こちらも、衝撃的に感激です!!!」
人形くくぅ「
ゆず塩もいいけど、これもいい。まあ、絶好調だなあ。」
こくまくくぅ「醤油に柚子は、個人的な好みではかなり好きだ。ただ、ラーメンをなめている、ふざけた使い方をする店は多いので(笑)、柚子使用を、普段、みじんも望んでいないけど、これは、いいねえ。やってくれましたねえ。柚子塩もいいし、これも、同じ仕様要領だけど、贅沢な柚子感だ。うまみたっぷりの甘い醤油味に合う!」
人形くくぅ「
リッチな気持ちになれる。そうでなかったら、柚子なんて使う必要ない。あまりにも、ただ何となく使う店が多すぎだ。やはり、気が利いたふりをした、オシャレを装った、誤魔化しかも(笑)。それでまた、これは柚子ですね! いい香り! と、すぐに、おざなりに紋切り型のほめ言葉で返す食べ手コメントも多いし。」
こくまくくぅ「甘からに、苦みと芳香が加わって、豪勢なつけダレだ。つけダレ、だけで、幸せな気分にしてくれる! これでしょ。」
人形くくぅ「
冴えた柚子風味。トータルの味の設計、を感じるよね。ただの添え物、ではなくて。柚子と豚ちんは合うかもしれない、という、あらためての発見をさせてくれる。」
こくまくくぅ「麺も思う存分うまいし。要するに、麺も、何となく用意するんだよね、凡庸店の腹立たしいところは。それ風な装いだけで。内実がない、どころか、杜撰な印象さえある。まあ、それでも喜ぶ人がいればいいのか。」
人形くくぅ「
上のネギ、でもそうだけど、こちらでは、柚子、シンプルな素材の、シンプルな使い方の、頭のよさだ。惰性的でない。最大に活かせるように使う。」
こくまくくぅ「どのみち、ラーメンなんて、いくつかの限られた素材から成る、わけだ。それを、吟味するセンスに尽きるよね。頭のいい組み合わせ、結合のさせ方をすれば、ブランド素材とかを喧伝する必要もない。」
人形くくぅ「
それができない人が、美辞麗句の売り口上でしのぐ。キャッチコピーと生卵、同じ役割だ。」
こくまくくぅ「実は三流の安普請だけど、なんとか、それでふくらめて、気持ち盛り上げて、誤魔化して食べてください、と」
人形くくぅ「
まあ、あえて、ジャンクなものを食べたい、という欲望もあるんだろうけどね。」
こくまくくぅ「心ひとつ分の、誠意、だよね。心ひとつ分、気が回る、とか。柚子、なんて、そこに尽きる気がする。」
人形くくぅ「
心ひとつ分、そこが、店に行く気になるかどうかの分かれ目だ。」
・・・・・・アブラ―マン・プレゼンツ
東京多摩地区 古典タイプ・油ソバ・コレクション
珍々亭@武蔵境
宝華@東小金井
ぶぶか@吉祥寺
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